目次
グローバル市場への進出を目指す企業にとって、海外インフルエンサーマーケティングは効果的な手法の一つです。本記事では、成功事例と最新トレンドを通じて、その戦略とポイントを解説します。
海外インフルエンサー施策の成功事例3選!
海外市場を狙ううえで、現地インフルエンサーとの連携は非常に効果的な手法の一つです。ここでは、実際に成果を上げた海外インフルエンサー施策の成功事例を3つご紹介します。
①マリオットホテル:動画を活用した日本の魅力発信
マリオットホテルは、以前より多くのインフルエンサーをマーケティングに使用し、業界内でもいち早くインフルエンサーマーケティングを取り入れたことで有名です。
マリオットホテルは、インフルエンサーと協力し、「24 Hours In Tokyo」という動画を制作しました。
この動画は、東京の魅力を24時間で紹介する内容で、YouTubeで130万回以上再生され、高い評価を得ています。
② DICK’S Sporting Goods:マラソン大会への集客キャンペーン
米国のスポーツ用品販売会社DICK’Sは、#RunForキャンペーンを展開。
健康志向のインフルエンサー20名を起用し、それぞれ『2014年ピッツバーグ・マラソン』にかける個人的な思いを画像や動画に盛り込み、InstagramやTwitterなどの各SNSに投稿しました。
これにより、約70万人にリーチし、560万人以上のユーザーがSNSで#RunForキャンペーンを共有しました。
③日本化粧品メーカー:台湾市場へのEC集客
次は、日本製の化粧品が一つのブランドとして確立している台湾向けに行った弊社の事例です。
台湾のECへの集客を目指し、現地のインフルエンサーを活用。ブログやSNSで製品を紹介しました。
結果として、1ヶ月で60件のコンバージョンを達成し、さらにFacebook広告を組み合わせることで、CPAを3,000円まで削減することに成功しました。
これらの事例からは、海外での成果を上げるための具体的な戦略が見えてきます。さらに詳しい内容や、弊社の会社概要、成功事例、対応可能な国と施策に関しては、「会社概要・事例集・対応可能な国&施策まとめの3点資料セット」をご覧ください。
海外インフルエンサーマーケティングの最新トレンド

SNSの進化とともに、海外ではインフルエンサーの活用方法がますます多様化し、より戦略的・効果的なアプローチが求められています。ここでは、海外におけるインフルエンサーマーケティングの最新トレンドを紹介し、成功のヒントを探っていきます。
ブランドアクティベーションの重要性
ブランドアクティベーションとは、「ブランドのことを知ってもらうだけでなく、実際に体験してもらって、ファンになってもらうための活動」です。
米国では、2015年に約5,600億ドルが投じられ、マーケティング予算の60%を占めるまでになっています。この数値はさらに増加されていくと考えられており、2024年の米国における広告およびマーケティング支出は総額5,700億ドルに達すると予測されています。
特に、ブランド・マーケティングとパフォーマンス・マーケティングを統合することで、ROI(投資収益率)が25%から100%向上する可能性があると報告されています
各国のインフルエンサー活用の特徴
海外インフルエンサーを活用する際は、各地域のインフルエンサーマーケティングの流行を押さえておく必要があります。
欧州(ヨーロッパ)
ヨーロッパでは、ファッション、ライフスタイル、サステナビリティ関連のジャンルで活動するインフルエンサーが多く、ブランドとの長期的パートナーシップが好まれる傾向にあります。
特にドイツやフランスでは、「一貫性」や「美的センス」を重視した投稿が多く、ブランドとのコラボではストーリーテリング要素が重視されます。
そのため、欧州では以下のような戦略を立てると効果的でしょう。
ビジュアルの統一感を意識したキャンペーン
PR色を抑えたレビュー投稿で信頼性を強化
ブランドアンバサダー契約を結び、中長期の露出を図る
北米(アメリカ・カナダ)
北米市場では、パフォーマンスベースの契約が一般的で、CTR(クリック率)やCV(コンバージョン)などの明確なKPIに基づいて施策が実行されます。
特にマイクロインフルエンサーの活用が盛んで、ニッチな市場に対して高いエンゲージメントを獲得しています。
北米で効果的な戦略は以下の通りです。
キャンペーンごとにABテストを実施
アフィリエイト連携で成果報酬型プロモーション
YouTube・TikTokでの長尺コンテンツによるストーリーテリング
東南アジア(タイ・インドネシア・ベトナムなど)
東南アジアは、急成長するデジタル市場の一つであり、特に若年層がSNSを積極的に活用しています。
SNS上での「距離の近さ」「生活感」が重視され、ライブ配信やストーリーズ機能を使った双方向コミュニケーションが有効です。
そのため、東南アジアでは以下のポイントを押さえて戦略を立ててみましょう。
現地語での投稿とハッシュタグ運用
ライブ配信でのプロダクト体験・紹介
ファンとのコミュニティづくりを意識したマーケティング
中東(アラブ首長国連邦・サウジアラビアなど)
中東では、ハイエンドなブランドとのコラボレーションに強みを持つインフルエンサーが多く、フォロワーは比較的富裕層が多い傾向です。
宗教や文化的背景への理解も不可欠で、表現やビジュアルには配慮が必要です。
中東市場での戦略例は以下を参考にしてみましょう。
インフルエンサーがイベントに参加することでブランド価値を高める
ハラール認証や宗教的配慮のあるプロダクト紹介
現地文化に合ったクリエイティブ展開(露出や言語に注意)
ラテンアメリカ(ブラジル・メキシコなど)
ラテンアメリカでは、SNS上での感情表現やストーリー性を重視し、フォロワーとの強い一体感を生む投稿が人気です。
TikTokやInstagram Reelsなどのショート動画の消費も活発で、エンターテインメント性の高いコンテンツが効果を発揮します。
ダンスチャレンジやコメディ要素のある動画
ファンと積極的にコメント・リアクションで交流
インフルエンサー自身の体験談を軸にしたレビュー
このように、地域ごとの文化やSNS利用傾向を理解し、それに合わせたインフルエンサー施策を行うことが、海外マーケティング成功の大きなカギとなります。
弊社の実績やさらなる情報は「会社概要・事例集・対応可能な国&施策まとめの3点資料セット」にてご提供しています。是非ご利用ください。
海外インフルエンサーマーケティングの4つのメリット

グローバル市場に進出するうえで、海外インフルエンサーの存在は非常に心強い味方になります。ここでは、海外インフルエンサーマーケティングを活用することで得られる4つの主なメリットを紹介します。
1. ローカル市場での信頼獲得がしやすい
海外では、日本よりもインフルエンサーへの信頼度が高い国も多くあります。現地のインフルエンサーを起用することで、「広告」ではなく「リアルな推薦」として受け取ってもらえる可能性が高まり、信頼性の高いマーケティングが実現します。
2. ターゲットユーザーへの的確なアプローチ
フォロワーの属性が明確なインフルエンサーを選ぶことで、自社商品に興味を持ちそうなユーザー層へ効率的にリーチできます。広告配信と比較して、より感情的なつながりを生みやすいのも特徴です。
3. ローカライズされた情報発信が可能
現地の文化や言語を理解しているインフルエンサーを活用することで、コンテンツが自然で説得力のあるものになります。言語だけでなく、生活スタイルや価値観にもマッチした訴求ができる点は、大きなメリットです。
4. 比較的低コストで高い効果が期待できる
テレビCMや現地メディアへの出稿と比べると、インフルエンサー施策はコストを抑えつつ、短期間で認知拡大や販売促進を図ることが可能です。特にマイクロインフルエンサーを活用した場合、費用対効果は非常に高くなることも。
海外インフルエンサーマーケティングの注意点4つ
海外インフルエンサーマーケティングは、魅力的な一面がある一方で、いくつかの落とし穴も存在します。効果的に活用するためには、事前のリサーチと慎重な設計が不可欠です。ここでは、海外でインフルエンサーマーケティングを行う際に注意すべき4つのポイントを解説します。
1. ステルスマーケティング(ステマ)に注意
国によっては、広告表示義務が厳格に定められている場合があります(例:アメリカのFTCガイドライン、EUのeコマース指令など)。インフルエンサーとの契約時には、広告表示の有無や内容について明確にしておく必要があります。
2. 文化的・宗教的な配慮が必要
現地の宗教・価値観・政治的背景に配慮しないコンテンツは、ブランドイメージの毀損につながる可能性があります。インフルエンサーに任せきりにせず、内容を事前にチェックする体制を整えることが重要です。
3. フォロワー数=影響力ではない
インフルエンサーの中にはフォロワーを“購入”しているケースも存在します。フォロワーのエンゲージメント率や投稿へのリアクションの質を精査し、本当に「影響力があるか」を見極める目が求められます。
4. パフォーマンスの可視化が難しいことも
直接的なコンバージョン計測が難しい場合もあるため、事前に「目的(認知?販売?)」と「KPI(リーチ数、クリック数、エンゲージメント数など)」を明確に定め、成果測定しやすい仕組みを設計しておく必要があります。
まとめ
海外インフルエンサーマーケティングは、適切な戦略と実行により、グローバル市場でのブランド認知度向上や売上増加に寄与します。成功事例や最新トレンドを参考に、自社に最適なアプローチを検討しましょう。
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