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効果的な英語リスティング広告運用法|グローバル市場で成功するための戦略とノウハウ

海外全般・英語圏
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英語リスティング広告は、リスティング広告は国内だけでなく、海外向けの運用も可能な汎用性の高い施策です。英語が母国語の国はもちろん、第三言語として英語が定着している国に向けて発信する際にも有効であり、グローバルなマーケティング戦略において欠かせない手法です。

この記事では、英語でのリスティング広告の運用方法やそのメリット、課題を詳しく解説し、成功に導くための実践的なノウハウを紹介します。

さらに詳しい情報をお求めの方は、私たちが過去に支援したプロジェクトの事例集や、対応可能な国と施策をまとめた「会社概要・事例集・対応可能な国&施策まとめの3点資料セット」を無料でダウンロード頂けます。

英語リスティング広告とは

英語リスティング広告は、特定のキーワードに基づき、検索エンジン結果ページに広告を表示させる方法です。主に英語圏のユーザーをターゲットにすることができ、特定の地域にリーチするための効果的な手段として広く利用されています。

リスティング広告は、広告主が選定したキーワードに対して、関連性のある検索結果に広告を表示させることができます。この手法は、ユーザーが自分のニーズに合った情報を積極的に検索しているタイミングで広告を表示するため、高いコンバージョン率を誇ります。

リスティング広告はクリックされた回数に応じて広告主に料金が請求されます。SEO対策は効果が出るまでにそれなりの時間がかかりますが、リスティング広告はすぐに成果を確認できる点がメリットです。

英リスティング広告を実施するメリット

手書きで描かれたWebサイトのデザイン案

英語でリスティング広告を展開することで、どのようなメリットがあるのでしょうか。英語リスティング広告を運用する上でのメリットを3つご紹介します。

①広範な地域への同時配信が可能

英語を共通言語とする地域(米国、カナダ、イギリス、オーストラリアなど)へ一度に広告を配信できるため、広範囲にわたる潜在的な顧客に効率的にリーチすることが可能です。

特に、アメリカやシンガポールなど、英語が公用語として使用されている国々では経済成長が著しく、国民の消費意欲も高いため、オンラインショップなどと非常に相性が良いのが特徴です。

また、2024年10月には世界のインターネットユーザー数は55億人に達し、そのうち英語を主に使用するユーザーは約27億人を占めていることが報告されています。この規模を活かした広告運用は、企業にとって非常に魅力的な選択肢です。(※)

Kepios「Digital 2024」

②日本からでも海外市場をターゲットにできる

英語リスティング広告のメリットは、日本にいながら海外市場をターゲットにしたマーケティング活動が可能です。特に、英語圏への進出を目指す企業にとって、言語の壁を越えて広告を展開できる手段として、非常に有効です。

日本語での広告発信の場合、もちろんですが広告の受け手は日本人に限られます。日本語は日本人に対して強い訴求力を発揮しますが、それ以外の国のユーザーに対してアプローチできないのが難点です。一方で英語の場合、その活用頻度には差があるとはいえ、世界中で使用されている言語であるため、グローバル進出の際の頼もしい味方となります。

日本語発信では得られなかった海外顧客の獲得や、日本国内の英語話者に対するアプローチを進められます。

③海外に向けて、自社ブランドのアピールができる

英語でリスティング広告を配信することで、世界に向けて自社の存在をアピールできるのは嬉しいところです。

実際に、日本の商品やサービスに興味を持っている海外ユーザーは日本人がイメージしているよりも多く、購買意欲も高い傾向にあります。一方、日本企業の多くは英語をはじめとする外国語対応が遅れており、海外市場向けたアピールはあまり進んでいません。

そのため、英語対応の広告を配信するだけで競合との差別化を促すことができ、海外の潜在顧客を創出するきっかけを作れるため、高い効果が期待できます。

英語リスティング広告を実施する際の注意点

パソコンを操作する手元

英語でリスティング広告を配信するためには、いくつかの注意点をあらかじめ押さえることも重要です。

それらの注意点に加えて、私たちLIFE PEPPERのサポート内容や、具体的事例について知りたい方は、こちらから「会社概要・事例集・対応可能な国&施策まとめの3点資料セット」をご覧いただけます。

英語特有の言語感覚を理解する

英語でリスティング広告を配信する際、注意したいのは日本語の広告を機械翻訳するだけでは不十分あるという点です。

機械翻訳を行うと、確かに正確かつコストパフォーマンスに優れる英語文を作ることはできますが、それが必ずしも現地の言語感覚に適しているとは限りません。例えばMatcha(抹茶)やTsunami(津波)など、日本語が英語の固有名詞としてそのまま用いられているケースは少なからず存在し、その数は増加傾向にあります。

英語圏向けにローカライズした広告を配信する場合、現地のキーワード調査や広告文の作成を一括で依頼し、一から広告を作り直す感覚で取り組むことが重要になるでしょう。

国によって広告クリック単価やコンバージョン率は大きく異なる

リスティング広告の運用方法は、海外向けであっても日本と同じプロセスで進めることができますが、コストやその効果については国によって異なる可能性があります。

例えばLIFE PEPPERが実際に経験した事例を挙げると、東南アジア諸国は低い単価でクリックやコンバージョンが発生するものの、実際に成約や購入に至るケースはわずかでした。広告に興味は持てるものの、購入までのあと一歩が足りないという現象です。

一方、アメリカやイギリスといった先進国においては、Web運用ノウハウが発展しているため競合が増え、クリック単価やコンバージョン単価は高い一方、成約率や購入率、購入単価は高い傾向が見られました。

これらの傾向の違いには、消費者の所得や物価の都合も関係しているため、広告効果がどの程度期待できるかは、その地域の経済事情についても見識が求められます。

知っておきたい 英語圏の国と検索エンジン

SEARCHと書かれたキーボードのキー

世界で英語を公用語としている国の検索エンジンを紹介します。

英語圏の国の特徴

主に英語圏と呼ばれている国と、その国で利用されている検索エンジンについて、地域別に紹介します。

ヨーロッパ

イギリスを始めとするヨーロッパでは、英語は公用語の一つとして認められています。EUでは、英語の他に加盟国の26言語が公用語として利用されています。

ヨーロッパではGoogleのシェアが高く、93.24%です。ヨーロッパでのリスティング広告を考える時に、まず抑えておきたい検索エンジンはGoogleです。

その他の検索エンジンシェア率は、Bing3.19%、ロシア語の検索エンジンであるYandexが1.49%です。

北アメリカ

北アメリカ大陸のアメリカとカナダでは、英語が母国語として話されアメリカのヒスパニック系住民が多い一部の地域では、スペイン語も使われています。

アメリカやカナダにおいても、検索エンジンのシェアトップはGoogleで、約90%を占めています。Bingは6%です。ヨーロッパに比べると、ややBingのシェア率は高くなっていますが、Googleの圧倒的シェア率に変わりはありません。

基本的にはGoogleユーザーを意識したリスティング広告を行うことになります。

中央アメリカ、南アメリカ

アメリカ大陸中部の国であるジャマイカ、ドミニカ、トリニダード・トバゴといった多くの国では、英語が話されています。南アメリカ大陸では、ガイアナとフォークランド諸島です。

中央、南部ともにGoogleのシェアは90%を超えています。

アジア

アジアでは、シンガポール、フィリピン、香港のほか、インドやパキスタン、マレーシアなで英語が使われています。

人口13.5億人のインドでは、英語が準公用語として指定されており、英語サイトへの流入数は無視できない数値となっています。

アフリカ

アフリカでは、南アフリカ共和国をはじめ、ウガンダ、ガーナ、ケニアなどで多くの地域で英語が使われています。アフリカ全体のGoogleシェア率は97.03%です。

アフリカでのリスティング広告はGoogle以外に選択肢はないといっても良さそうです。

よく利用されている検索エンジン

英語圏で利用されている主な検索エンジンは、主にGoogle、Bing、Yahooの3つです。中でもGoogleのシェア率は約88%となっています。

以下、それぞれの検索エンジンの詳細を紹介します。

Google

Googleは英語圏だけでなく、世界のシェア率でも92.26%という高い数値を出している世界最大の検索エンジンです。リスティング広告の出稿はGoogleAdwordsを通じて行います。日本語にも対応しているため、海外への広告出稿のハードルは低めです。

Bing

Bingはアメリカのマイクロソフト社が提供している検索エンジンです。Windowsのブラウザに組み込まれているためか、英語圏でも一定のシェア率を確保しています。

Bingでは、検索結果をテキストで返すだけでなく、現実的にわかりやすくユーザーに伝える設計がなされています。リスティング広告の出稿はBing Adsから行います。対応言語は英語のみです。

Yahoo!

Yahoo!は日本では19.26%と高いシェアを占めていますが、英語圏では1%程度にとどまっています。アメリカのYahoo!は、Verizon Media社によって運営されています。Bingの検索アルゴリズムを採用しているため、リスティング広告の出稿はBingと同様にBing Adsから行います。

関連リンク

効果的な英語リスティング広告の運用ノウハウ

GOOGLE ADWORDSの文字

英語を用いたリスティング広告運用には様々な注意点が存在します。日本からでもスムーズな広告配信を実現するためには、どのようなポイントを確認する必要があるのでしょうか。

①広告を配信する地域を決める

一つは、広告配信を実施する地域をあらかじめターゲティングすることです。

訴求力の高い広告を配信するためには、何よりもその地域について深い理解を進める必要があります。中でも競合となる企業の動向については、徹底したリサーチが有効です。どんな競合がその地域にいるのかを知ることにより、具体的な進め方と対策を検討しましょう。

すでに競合が手広く進出している場合でも、相手が得意ではない領域を理解することで、自社の強み、いわゆるUSP(競争優位性)を生かすことができます。強みを生かしたビジネスは理想的なアプローチですが、そもそもどんなキャラクターが強みとなり、弱みにもなりうるのかは、展開する地域によって異なるものです。

競合他社が実現している強みを知るとともに、彼らがいまだ実現できていない部分にも配慮することで、自社の強みの引き出し方を知ることにもつながります。

②翻訳や広告文作成を行うネイティブ人材を確保する

二つ目のポイントは現地のネイティブ人材、あるいは現地に詳しい人材を確保するという点です。

広告文やキーワード選定は、ネイティブによる翻訳を活用することが最も効果的です。これにより、ターゲットとなる市場に即した自然で説得力のある広告を作成できます。

例えば、現地で使われている言い回しに卓越しているネイティブ人材の場合、成果につながるキーワードを網羅し、訴求力のある広告キャンペーンを作成できます。

現地の所得事情や消費者の感覚を持ち合わせていなければ、なかなか想像するのは難しい分野なのでぜひ人材確保に力をいれましょう。

③ユーザーの購買行動を調査する

ターゲット市場のユーザーの購買行動や検索習慣を理解することは、広告運用において極めて重要です。

例えば、国内向けのリスティング広告と同じように、広告配信後に得られるユーザーのインタラクションデータ(クリック率、コンバージョン率、滞在時間、直帰率など)を活用したり、カート放棄率や購入プロセスでの動きに関するデータを提供するツール(例えば、HotjarやCrazy Egg)を利用するなどが効果的です。

ユーザーのニーズや行動パターンを分析し、それに基づいて広告文を作成することで、より高いコンバージョン率が期待できます。

英語リスティング広告の配信ステップ

アイディアボードの前に立つ男性の後ろ姿

英語でリスティング広告を配信するための手順を紹介します。

これらのステップに沿ったチェックリストや、成功に導くための具体的なアドバイスを収めた資料が必要であれば、「会社概要・事例集・対応可能な国&施策まとめの3点資料セット」をダウンロードしてください。

①配信エリア・ターゲットの決定

英語圏の中のどの地域のどのような層に向けて発信するのか、具体的な内容を決定します。英語を母国語とする国以外からの検索がとても多いため、ターゲットを明らかにしなければ成果は得にくくなります。

地域や年齢性別の他に、ライフスタイルや趣味など具体的なターゲット層の絞り込みを入念に行いましょう。

②キーワードの選定

ターゲット層を選定した後は、キーワードを選びます。キーワードはユーザーの背景も考慮しつつ選ぶ点が重要です。現地のトレンドや背景も充分に考慮しつつ、キーワードを決定しましょう。

③競合調査

キーワードを選定した後は、競合を調べます。Google広告の「プレビューと診断ツール」を使うと、選定したキーワードに対して、特定の国でどのような広告が表示されるかを確認することができます。

選定したキーワードで表示される競合はどのような商品を出しているのか、内容を確認し、自社で足りない点があれば、つど補いつつ競合対策を行いましょう。

④広告文作成と配信

広告文の作成は現地のネイティブに依頼しましょう。ネイティブでない英語の場合、不自然な表現になってしまう可能性があるため、広告として適切ではありません。

ユーザーから信用を得られなければ、思うようなクリック率やコンバージョン率は得られないでしょう。

ネイティブでも、SEOなどの広告の専門家による作成がより望ましいです。テキストはいくつもかのパターンを作成し、よりよいものに磨き上げていきましょう。

おわりに

英語リスティング広告は、適切な戦略と運用ノウハウを駆使することで、広範な市場にリーチできる強力なマーケティング手法です。言語や文化、法律の違いに注意しながら運用を行うことで、効果的な広告展開を実現できます。特に、ネイティブスピーカーによる翻訳や地域別の市場分析を行うことで、成功へと繋がります。

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LIFEPEPPERでは、広告の運用と改善はもちろんのこと、WEBサイトの改善やネイティブによる広告制作まで、トータルサポートを行います。弊社は創業以来、1000社以上の海外マーケティングに携わってきました。

積み重ねたノウハウを元に、成果のでるリスティング広告運用を行います。

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