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海外ユーザーに届く英語サイト制作とは?

海外全般・英語圏
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国内市場が成熟し、企業の成長戦略として「海外展開」を視野に入れるケースが増える中、英語対応のWebサイトは今や必須のインフラとなりつつあります。取引先や見込み顧客が最初に接触する情報源がWebサイトであることは珍しくなく、サイトの設計や内容が、企業の信頼や商談の機会を大きく左右します。

とはいえ、「既存の日本語サイトをそのまま英訳すれば良い」と考えてしまうと、かえって成果に結びつかないケースも少なくありません。文化や検索行動の違い、求められる情報の種類、導線設計など、英語圏のユーザーに届くサイト作りには独自の工夫とノウハウが必要です。

本記事では、英語対応Webサイトを制作する際の基本ステップから、成功のための注意点、成果につながるポイント、パートナー選びのコツまでをわかりやすく解説します。英語サイトをこれから立ち上げたい、またはリニューアルを検討している企業担当者の方にとって、実践的なガイドとなる内容です。

英語サイト制作の重要性と目的

サイト制作のイメージを話し合うビジネスマン

グローバル展開を目指す企業にとって、英語対応のWebサイトは「海外顧客との最初の接点」であり、信頼構築の起点となる重要なツールです。英語は世界で最も広く使用されるビジネス言語であり、英語で情報を提供できるかどうかが、海外ユーザーの離脱・接触の分岐点になります。

特にBtoBビジネスでは、商談前にWebサイトで情報収集を行う海外担当者が多く、サイトがその企業の「第一印象」を決定づけると言っても過言ではありません。デザインの古さや言語の違和感があるだけで、信頼性を損なう恐れもあるため、見た目・構成・翻訳すべてにおいて「現地目線」で設計された英語サイトが求められます。

また、単なる日本語サイトの英訳では「伝わる」サイトにはなりません。文化・習慣・商習慣の違いを踏まえ、ローカライズされたUI、信頼感を与えるコンテンツ構成、問い合わせしやすい導線など、英語圏ユーザーの行動心理に基づいた設計が必要です。

つまり英語サイトとは、「情報を翻訳する場所」ではなく、「海外ユーザーに選ばれるためのオンライン営業拠点」と捉えるべき存在です。企業のグローバル競争力を高めるうえで、英語サイトの有無とその品質は、ビジネス成果に直結する重要要素なのです。

についての詳細は、こちらの資料をダウンロードしてご覧いただけます。

英語ホームページ制作の5ステップ

ホワイトボードにアイディアを書く人物

英語対応Webサイトの制作には、国内サイトとは異なる視点と設計思想が求められます。以下の5つのステップを踏むことで、海外ユーザーに届き、成果につながる英語ホームページを実現できます。

ステップ1|ターゲットと目的を明確にする

まずは、英語サイトを「誰に・何のために」届けたいのかを明確にすることが出発点です。例えば、以下のような違いでサイト設計は大きく変わります。

  • ターゲットの地域:アメリカ、東南アジア、ヨーロッパなど、国によって表現・価値観は異なります。
  • ターゲットの属性:消費者(BtoC)か企業の担当者(BtoB)かで、必要なコンテンツの粒度やトーンも変わります。
  • 目的:問い合わせ獲得、製品情報提供、ブランディングなど。

このフェーズで明確な方向性が決まっていないと、後のすべての設計があいまいになってしまうため、サイトの目的設計は最重要工程です。

ステップ2|市場調査と競合分析

ターゲットが定まったら、次はその国・地域の市場環境と競合状況を調査します。

  • ターゲット国・地域の傾向を調べる

「英語」と一口に言っても、アメリカ、イギリス、オーストラリア、東南アジアなど、それぞれ文化や表現、購買行動が異なります。検索キーワードやユーザーが重視する価値観、競合商品・サービスの打ち出し方について調査しましょう。

  • 競合サイトの内容・構成を分析する

次に、現地で競合となる企業や製品のWebサイトをチェックします。トップページの構成、商品・サービス説明の文体、導線設計やコンテンツの並び方を確認します。これにより、「この分野では何が常識で、何が足りていないのか」が明確になります。

  • 検索エンジンでの調査も重要

GoogleやBingで実際にキーワードを検索し、どんなページが上位に表示されるかを見てみましょう。上位表示されているサイトの共通点(構成・キーワード・タイトル・見出し)を分析し、自社サイトのSEO対策にも反映できます。

  • 調査結果を「自社の強み」とつなげる

調査と分析の結果をもとに、「自社が競合より優れている点は何か?」「現地ユーザーのニーズにどう応えるか?」「どんな言葉・構成なら伝わるか?」を整理し、明確にしましょう。後の設計・デザイン・コンテンツ制作の判断にブレがなくなり、説得力のあるサイトが作れます。

ステップ3|グローバル設計と技術準備

次に、技術的な設計に入ります。海外からのアクセスに最適化された環境を整えることが重要です。

  • サイトの表示速度を改善する(CDNの活用)

海外ユーザーがあなたのサイトを見たときに「表示が遅い」と感じてしまうと、それだけで離脱してしまう可能性があります。こうしたトラブルを防ぐために、世界中にサーバーを分散して設置する「CDN(コンテンツ配信ネットワーク)」を利用するのがおすすめです。これにより、アメリカや東南アジアなど離れた地域でも、ページの表示速度を保つことができます。

  • 言語切り替え・多言語対応の設計

「英語版のページがあるのに日本語ページが表示される」といったミスマッチを防ぐために、言語切り替えの設定もしっかり行う必要があります。Googleなどの検索エンジンに対して、「このページは英語版ですよ」と伝える技術的な設定(例:hreflangタグ)も重要です。

  • ドメイン・URL構造の最適化

.jpだけでなく、.comや、国別ドメイン(例:.us.ukなど)を活用することで、より現地ユーザーに親しみを持ってもらえる可能性が高まります。企業の信頼性を高めたいなら、「英語圏に最適なドメイン・構造」を選ぶこともブランディングの一部です。

  • CMS(管理システム)の多言語対応

Webサイトを管理するシステム(CMS)についても、多言語に対応できるツールを選ぶと、将来的に別の言語を追加したいときもスムーズです。WordPressであれば「WPML」などの多言語プラグインを使うのが一般的です。

セキュリティやレスポンシブ対応ももちろん重要で、検索エンジン対策とユーザー体験の両立を設計段階から意識する必要があります。

ステップ4|UI/UXデザインの最適化

デザインの美しさだけでなく、「使いやすさ」が最も重視されます。英語圏では以下のような点がUI(ユーザーインターフェース)とUX(ユーザー体験)として評価されます。

  • メニューのシンプルさと構造のわかりやすさ
  • スマートフォン表示の最適化(特に北米ではモバイルファーストが基本)
  • 文字サイズやフォントの読みやすさ
  • CTAボタンの配置とカラー設計

英語は日本語よりも文字数が多くなる傾向があるため、テキストの量を前提にしたレイアウト設計が必要です。たとえば、文字が増えると改行や行間が詰まり、読みにくくなることがあるため、余白やフォントサイズに余裕を持たせた設計が求められます。

また、文化的に「控えめな表現」を好む日本とは異なり、英語圏では「明確で自信のある表現」が好まれる傾向があるため、視覚・言語の両面からの最適化が求められます。

ステップ5|コンテンツ制作とローカライズ

英語サイト制作において、最も差が出るのが「コンテンツの質」です。単に日本語サイトを英訳するだけでは、自然な表現にならなかったり、文化的に違和感を与えたりしてしまうことがあります。だからこそ重要なのが、単なる翻訳ではなく、現地に合わせたローカライズです。

  • 英語ネイティブによるライティング or チェック体制
  • 用語の一貫性(業界用語や製品名など)
  • 現地文化に合った言い回しや構成(例:「会社概要」ではなく「Our Mission」など)

翻訳には、業界や商習慣に精通したネイティブのチェックを含む体制を用意するのが理想です。用語の統一(例:「製品」「商品」「ソリューション」の使い分け)や、文体の一貫性にも気を配ることで、ブランドとしての信頼性が高まります。

FAQ、事例紹介、導入フロー、パートナー情報など、ユーザーの不安を解消する要素も忘れずに用意しましょう。

制作時の注意点と失敗しやすい落とし穴

顔を手で覆って落ち込む女性

英語サイトを立ち上げたものの「思ったような反応が得られない」というケースは少なくありません。その多くは、制作段階での準備不足や、海外ユーザーの視点を欠いた設計に起因しています。ここでは、よくある失敗例をもとに、注意すべきポイントを整理します。

ターゲット地域に合わないインフラ設計

英語対応といっても、アメリカ・ヨーロッパ・東南アジアなど地域によってアクセス環境が異なります。たとえば、サーバーが日本国内だけにあると、アメリカからのアクセスで表示が遅くなることがあります。CDNの導入や、グローバル対応のサーバー選定を怠ると、表示速度がネックとなり、ユーザー離脱やSEO評価低下につながります。

英語SEO・広告対策の不備

Google検索では日本と同じようなSEO対策が通用しますが、英語圏では競合も多く、より明確なキーワード選定とメタ情報設計が必要です。また、Google広告やLinkedIn広告などを活用する場合、広告の配信地域・ターゲット設定・言語別の広告文が最適化されていないと、無駄なコストが発生する恐れがあります。

サイト構成が日本式のまま

日本語サイトをそのまま翻訳すると、「構成が複雑すぎる」「情報が多すぎて読みにくい」と感じられることがあります。英語圏では、簡潔で直線的な構成が好まれます。ファーストビューでの結論提示や、ナビゲーションの整理、情報の優先順位付けを見直す必要があります。

必要な情報ページの不足

海外ユーザーは、「本当に信頼できる会社か?」を非常に重視します。会社情報、取引実績、導入フロー、対応エリア、FAQなどが十分に用意されていないと、問い合わせに至る前に離脱してしまいます。特に、「海外対応しているのか?」「現地発送は可能か?」といった基本的な情報を事前に提示しておくことが重要です。

英語サイト制作で成果を出すためのポイント

成果を出す英語サイトには、見た目や言語対応だけでなく、「ユーザーの行動を促す仕組み」と「信頼される情報設計」が求められます。ここでは、実際に成果を生みやすい英語サイトに共通する3つのポイントをご紹介します。

行動を促す明確なCTA(コール・トゥ・アクション)

英語サイトでは、CTAの文言と配置が成果を左右します。日本では「お問い合わせはこちら」が一般的でも、英語圏では「Get a Quote」「Contact Sales」「Schedule a Demo」など、具体的な行動に導く表現が好まれます。また、ページ下部だけでなく、スクロール途中や右サイドなど、複数のタイミングで設置することが効果的です。

現地ユーザーの不安を解消する情報設計

海外ユーザーは、初対面の企業に対して慎重です。だからこそ、FAQ・実績紹介・保証内容・サポート体制などを「あらかじめ用意された安心材料」として提示することが重要です。また、コンテンツに実名の担当者紹介や写真を加えることで、企業としての誠実さ・信頼性を印象づけることもできます。

翻訳ではなく“ローカライズ”された言葉選び

「英訳されたサイト」ではなく、「英語で自然に伝わるサイト」にするためには、言葉選びの工夫が欠かせません。業界特有の用語は、英語圏で実際に使われている表現に置き換えることが必要です。たとえば、「業務効率化」は“streamlining operations”などと表現する方が自然です。英語ネイティブによるコンテンツ監修があると、表現の自然さと説得力が格段に高まります。

制作会社選びの基準|英語サイトの成功を左右するパートナーとは?

握手を交わすビジネスマン

英語対応のWebサイトは、日本語サイトの単なる「翻訳」ではなく、戦略立案・設計・コンテンツ・運用まで一貫した視点で構築する必要があります。そのため、制作会社を選ぶ際には、価格だけでなく「海外対応のノウハウ」や「運用までの体制」も重視すべきポイントです。

全工程をワンストップで任せられるか

戦略立案、デザイン、コーディング、翻訳、SEO、運用サポートまで一括で対応できる会社であれば、工程間の連携ミスや品質のばらつきが起きにくく、納期や成果面でも安心です。特に「社内に英語対応のマーケティング人材がいない」という場合は、トータルで任せられるパートナーを選びましょう。

英語サイト制作の実績があるか

過去にどのような英語サイトを制作してきたかを確認することは非常に重要です。特に、自社と似た業界やBtoB/BtoCの区分が近い案件があれば、成果の出やすい設計や表現の知見を持っている可能性が高いと言えます。できれば制作実績だけでなく、「公開後にどう運用されているか」まで聞いてみると安心です。

海外マーケティングの知識があるか

英語サイトは「作って終わり」ではなく、運用・改善フェーズが重要です。GoogleやNAVERなどの海外検索エンジン対策、SNSや広告活用のアドバイスなど、マーケティング視点を持った制作会社かどうかをチェックしましょう。特に海外市場への導線(問い合わせ→営業フロー)まで見据えてくれる会社は心強いパートナーになります。

英語対応のWebサイト制作ならLIFE PEPPER

LIFE PEPPERでは、海外向けのWebサイト制作をはじめ、海外マーケティングにおけるさまざまな支援サービスを提供しております。当社は海外マーケティングに1,000社以上の実績を持ち、17か国のネイティブスタッフがそれぞれの国に最適なマーケティング施策をご提案させていただきます。

海外マーケティングに特化した独自のプロダクトとメディアを複数展開しており、BtoBからBtoCまで、幅広い事業のサポートが可能です。

英語Webサイトにおいても、情報を取得するために見られるだけのサイトではなく、コンテンツを見たユーザーに購入や予約などの行動を促すサイトを構築し、利益の向上をお手伝いさせていただきます。

LIFE PEPPERの英語Webサイト制作サービスの特徴

LIFE PEPPERがご用意している英語サイト制作サービスの最大の特徴は、ユーザーがアクションを起こすために欠かせない「ローカライズ力」と「コンテンツ力」です。

英語サイトを作る上で、海外ユーザーが違和感なく情報を入手でき、さらに「分かりやすい」「面白そう」と思ってもらうことが欠かせません。

ただ日本語を英語に翻訳するだけでは現地消費者に対するローカライズ力に欠けるため、LIFE PEPPERでは表現や内容から見直しを行い、現地ユーザーのニーズをイメージしながらコンテンツを再構築していくことがローカライズであると考えています。

このような最適なローカライズによって、ユーザーはコンテンツをひと目見た時に興味を持ち、商品やサービスの認知や理解へと繋がりやすくなるでしょう。

また、ローカライズ力が優れていても、コンテンツ力がなければマーケティングは成功しません。現地ユーザーにとって読みたくなるコンテンツを充実させることで興味が高まり、購入に至りやすくなります。

LIFE PEPPERは、海外ネイティブスタッフと日本人スタッフによるチーム編成で、企画・制作・運用・分析までの全てをワンストップでサポートいたします。サイト制作後の集客やプロモーションを重視し、収益につながる英語対応サイトをご提案させていただきます。

多言語 Web サイト制作サービス

LIFE PEPPERがどのようにして英語対応のWebサイト制作のお手伝いをしているのか、具体的な事例とノウハウがまとめられた無料資料をご利用いただくことで、より具体的な計画を立てることができます。

まとめ|英語サイトは「翻訳」ではなく「グローバル戦略の入口」

英語対応のWebサイトは、海外ユーザーにとって「最初に出会う貴社の顔」です。言語を変えるだけでなく、市場調査・設計・UI/UX・翻訳品質・CTA設計など、多角的な視点で「伝わる」サイトを構築することが、信頼獲得と成果につながります。

本記事で紹介したように、英語サイト制作には明確な目的設定から丁寧なステップが必要です。制作時の注意点を押さえ、現地目線で最適化されたサイトこそが、商談や売上、採用といった具体的な成果を生み出します。

「海外に向けたサイトを立ち上げたいが、何から始めていいかわからない」
「自社に合った制作会社を探している」
「具体的な成果が出る英語サイトを作りたい」

このような課題をお持ちの方は、ぜひ一度ご相談ください。実績豊富な英語サイト制作のプロが、戦略設計から運用改善までトータルでサポートいたします。 無料相談はこちらからどうぞ。

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LIFE PEPPER では、海外マーケティングに役立つ基礎知識やノウハウをまとめ、50種類以上のお役立ち資料を公開しています。

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