目次
この記事では海外向けにリスティング広告を配信する際に必要とされる知識や、そもそもリスティング広告はプロモーション手法として有効かどうかをご紹介します。
この記事を読めば海外リスティングの全体像を掴めるような、幅広い内容となっています。
そもそもネット広告・リスティング広告とは?
ネット広告とは、インターネットを通じてユーザーに配信される広告のことです。現代のオンライン社会においてマーケティング活動に欠かせない存在となっています。ウェブサイトやSNS、動画配信サービス、スマートフォンアプリなど、多様なプラットフォームで展開することが可能です。
ネット広告の主な特徴は、高度なターゲティング精度、即時性の高い効果測定、そして優れた費用対効果にあります。代表的な例として、検索連動型のリスティング広告が挙げられます。
そして、リスティング広告は、検索エンジン上で指定したキーワードに基づいて表示される広告です。
広告主は特定のキーワードを選び、それに関連する検索結果の上部に広告を掲載します。ユーザーが広告をクリックすると、広告主に料金が請求される仕組みで、即時の成果を得るために効果的な施策です。
Googleでは、キーワードで検索した場合の検索結果の上部に「広告」と表示されることで、リスティング広告だとユーザーに区別されます。
海外リスティング広告を実施するメリット・デメリット

海外リスティング広告のメリット
海外リスティング広告のメリットは何と言っても、日本にいながら「早く」「簡単に」「効果的に」海外のインターネットユーザーにアプローチすることができる点です。日本でもそうですが、海外でも検索エンジンは生活のあらゆる場面で利用されています。狙ったキーワードをピンポイントで入稿することで、そのキーワードを検索しているユーザーにすぐにアプローチできます。
海外リスティング広告のデメリット
デメリットは基本的にないです。商材によっては、あまりリスティング広告が向いていない商材もあるので、利用を控えた方が良いケースもございます。どう判断すれば良いのかはシンプルで、「自分の商材を買いたい人たちはどう検索するだろうか?」と自問自答することです。かりに、答えがでなければリスティング広告は向いていませんので、ご注意ください。
海外リスティング広告の成功事例と失敗事例
リスティング広告は、ターゲット市場に即座にリーチできる効果的なマーケティング手法です。海外市場において成果を上げるためには、その国・地域特有の文化や価値観を深く理解し、適切なキーワードや広告表現を選択する必要があります。
ここでは、海外でのリスティング広告キャンペーンにおける成功事例と失敗事例を紹介します。
成功事例1. Dysonの母の日向けキャンペーン
Dysonは、母の日商戦においてリスティング広告を効果的に活用した事例として注目されています。広告見出しには「Dyson」「商品名」を明確に表示し、説明文の冒頭に「Mother’s Day」を strategically に配置することで、ユーザーの検索意図に的確に応えています。
さらに、サイトリンク拡張機能を巧みに活用し、母の日ギフトに適した商品を複数表示することで、オンラインショッピングの利便性を強調しています。この戦略により、ギフト選びに悩む消費者の購買意欲を効果的に喚起し、コンバージョン率の向上につなげています。
成功事例2.Appleのシンプルで魅力的な広告
Appleのリスティング広告は、ブランドの世界観を体現するシンプルさと洗練性に特徴があります。広告文では「新しいiPhone 16 ProとiPhone 16。今すぐ購入できます。」という明確なメッセージを掲げ、「愛されるよう設計されています」というブランドの哲学を反映したフレーズを組み合わせることで、製品価値を効果的に伝えているのです。
Appleの簡潔で洗練された表現は、ブランドロイヤリティの高いユーザー層に強く訴求し、高いクリック率とコンバージョンを実現しています。
成功事例3.Doordashの競合ターゲティング戦略
米国のフードデリバリー大手Doordashは、ドライバー求人において独自のキーワードターゲティング戦略を展開しています。例えば、「Amazon driver」という検索クエリをターゲットとした広告配信です。Amazonのドライバー職に関心を持つユーザーに対し、自社の配達パートナー募集を戦略的に提案することで、有力な人材プールへのアプローチを実現しています。
また、サイトリンク拡張機能を効果的に活用し、「パートナー契約」や「紹介プログラム」などの複数の関連ページへの導線を確保することで、広告の存在感を高めています。
これらのアプローチにより、競合他社のブランド検索トラフィックを効率的に自社へ誘導しながら、独自の価値提案を展開することに成功しています。
海外リスティング広告で成功するためのポイント6選
世界でも最も利用されている Google、韓国の Naver、中国の Baidu、日本や台湾の Yahoo!、ロシアの Yandex など、世界には様々な検索エンジンが存在します。どの国でも普遍的に検索エンジンはウェブ行動の窓口としての位置を占めており、それが故にウェブマーケティングにて重要なポイントになります。
まずは大きく6つに分けて海外リスティング広告を成功させるためのポイントを紹介していきます。
その1:海外リスティング広告の媒体を徹底的に選定する
上述した通り、世界各国には特有の検索エンジンがあり、各検索エンジンには違った特徴があります。当然のことですが、海外リスティング広告を開始するときは、まずは必ずその国特有の検索エンジンと、その特徴を必ず分析する必要があります。
特に重要なポイントは、「その国の言語で分析する」ことが重要です。その国の言語で調べることで、より検索エンジンに関する正確な情報(シェアや成長率など)を見つけることができますので、正確な媒体選定を実施することが可能になります。
その2:その国の検索習慣を理解する

検索習慣とは、その国のユーザーの「検索の仕方」です。言語や文化が異なるため、検索エンジンの利用方法も大きくことなります。例えば、日本と言語的に近い中国の場合、「スペース」がほとんど利用されません(例:(日本)「日本 旅行」→(中国)「日本旅行」)。
英語圏の場合はフレーズが入力されるケースが多いです(例:What to Do in Japan)。韓国の場合は、一つの言葉に対し 3 つも 4 つも類似した言い方があります。海外リスティング広告で最も重要なポイントの一つはキーワード選定です。
その国の検索の方法を理解しなければ、最適なキーワードの選定を実施することができませんので、まずは検索習慣の違いを理解する必要があります。
その3:海外リスティング広告専用にクリエイティブを作成する

こちらは非常にシンプルですが、最も重要なことの一つです。言語も文化も全く異なるため、刺さるクリエイティブが全くことなります。単純な翻訳のみで、同じクリエイティブを使いまわすと、圧倒的にクリック率の差が生じるので、注意をする必要があります。まずは、競合他社などがどの様なクリエイティブを作成しているのか徹底的に研究し、各国に合わせたデザインや文言のクリエイティブを作成するようにしてください。
海外向けリスティング広告を利用すれば、日本にいながら簡単に海外進出ができます。インターネットが普及している国であれば、必ず何かしらの検索エンジンが使われており、その検索エンジンがウェブでの活動における「窓口」になっているため、そこを海外リスティングで抑えることができれば、多くのユーザーを集客することができます。
その4:海外リスティング広告は小さく始める

初めて海外向けにリスティング広告を実施する場合は、必ず「小さく」始めることが重要です。リスティング広告の最大の魅力は、キーワード単位で入札できるということ。最初は確度が高いと思われるキーワードのみに絞り込み入札を行い、徐々に効果検証を行いながら、拡大していくことで、最小の費用でスタートを切ることができます。日本でリスティング広告が上手くいっていても、海外でのリスティング広告で成功するとは限らないからです。
海外のインターネットユーザーには日本と比較しても全然違ったウェブ週間や商習慣があり、日本と同じやり方が通じないケースが多いからです。最初からキーワードの幅を広げ、大きく踏んだとしても、海外では失敗する可能性が非常に高いため、まずは確度の高いキーワードに絞り込み、ランディングページを最適化しながら効果を見合わせる必要があります。
その5:海外リスティング広告の競合他社を徹底分析する

これは海外向けリスティング広告に限った話ではなく、ビジネスの根幹を成す根本的な考え方だと思います。海外でリスティング広告を実施することを検討している場合は、徹底的に競合他社を分析してください。
特に狙っているキーワードに入札している(検索するとリスティング広告がでる)競合は絶対に確認するべきです。特に初めて海外進出を狙っている場合は、どの様なサービス内容(価格やサポートなど)を外国人に提供すべきなのか、どのようなデザインや文言で訴求すべきなのか分からないことが多いと思います。
その様なサービス内容や見せ方については既に海外向けリスティング広告を出稿している競合他社から学ぶことが一番早いです。海外向けリスティング広告を最近出し始めたばかりではない限り、費用を使い、海外向けリスティング広告を出稿し続けているということは、それらの競合他社では、ある程度広告の費用対効果が見合っているということの証拠だからです。
その6:海外リスティング広告は「ただの翻訳」では失敗する

当然のことながら、海外向けにリスティング広告を実施する場合は、「翻訳」は完璧に実施するように意識してください。「完璧に」というポイントが非常に重要です。多くの日本企業は「とりあえず日本語のキーワードと広告文をそのまま言語を変えて出稿してみて」海外リスティング広告を実施するケースが多いです。これだと失敗する可能性が高いです。
様々な理由がありますが、主に下記の 2 点が挙げられます:
海外リスティング広告:キーワードの検索の仕方が日本と海外で全く異なる
別記事でも紹介した通り、日本人が普段検索の時に使うキーワードと外国人が使うキーワードは大きく異ります。日本人向けのキーワードをそのまま翻訳しても、外国人がほとんど検索しない、または検索していても日本人とは全然検索の意図が違う可能性があります。海外リスティング広告を実施するならただの翻訳ではなく、一からキーワードを洗い出してください。
海外リスティング広告:翻訳が間違っていると信頼性が大きく下がる
この点について気づかない日本企業が非常に多いですが、自分自身も外国人の立場に立ち、考えてみてください。初めて目にするサイトで何かを購入しようとしていたら、「日本語がところどころ間違っている」「文法的には間違っていないものの、言い回しがおかしい」「何か違和感がある」。
そんなサイトで日本人はコンバージョンをするでしょうか。既に海外で認知度が高いのであればまだしも、初めてそのサイトを目にするユーザーが多い場合、大きな不信感が生まれると思います。まずはコンバージョンはしないと思います。
広告文も同じで、変な翻訳をしている広告文はクリックされません。そのため、翻訳の質については徹底的にこだわってください。それだけで海外リスティング広告の費用対効果が大きく変わるはずです。
海外リスティング広告に関する深い理解を得るには、私たちが用意した『リスティング広告失敗要因8選』が非常に役立ちます。**こちらから無料でダウンロード**して、広告運用の参考にしてください。
【国別】使うべき媒体と検索習慣

海外リスティング広告で最初に決めるのは「どの国に、どの媒体で出すか」です。国によって使われている検索エンジンが違い、検索の仕方そのものも違います。ここでは主要な国・地域ごとに整理します。
| 国・地域 | 主に使う媒体 | 検索の特徴 |
|---|---|---|
| 米国・欧州 | Google/Bing | Googleが中心。ただしBtoBや高年齢層ではBingの比率が上がる |
| 中国 | 百度(Baidu) | Googleが使えない。「攻略」など目的語を伴う検索が多い |
| 韓国 | NAVER/Google | NAVERのブログ・カフェが情報収集の入口になる |
| 台湾 | Google/Yahoo!台湾 | Yahoo!台湾の存在感が他地域より大きい |
| 東南アジア | モバイル中心。国ごとに言語が異なる |
米国・欧州(Google/Bing)
英語圏ではGoogleが中心ですが、BtoB商材や、企業のPC環境が中心となる領域ではBingの比率が上がります。 Windows端末の既定の検索エンジンがBingであることが理由です。
Google一択で考えず、Bingにも配信することで、競合の少ない枠を取れる場合があります。
中国(百度)
中国本土ではGoogleが利用できないため、百度(Baidu)が検索の中心になります。出稿には中国国内での各種手続きが必要になる場合があり、日本から直接出稿するのとは前提が異なります。
また、中国のユーザーは「東京旅行」ではなく「東京旅行攻略」のように、目的を含んだ言葉で検索する傾向があります。日本語のキーワードを直訳しても、実際に検索されている言葉とは一致しません。
百度リスティング広告の特徴と運用のポイントはこちら 中国向け百度リスティング広告運用代行サービスはこちら
韓国(NAVER)
韓国ではGoogleも使われますが、NAVERのブログ・カフェ(コミュニティ)が情報収集の入口になっている点が特徴です。検索広告だけでなく、NAVER内のコンテンツ面をどう押さえるかが成果に影響します。
台湾(Google/Yahoo!台湾)
台湾はGoogleが中心ですが、Yahoo!台湾が他の地域と比べて大きな存在感を持っています。 特に年齢層の高い層やニュース経由の流入では、Yahoo!台湾を無視できません。
台湾リスティング広告サービス(Yahoo!/Google対応)はこちら
東南アジア
東南アジアはGoogleが中心ですが、国ごとに言語が異なる(タイ語・ベトナム語・インドネシア語など)ため、「東南アジア向け」とひとまとめにした出稿はできません。 国を1つずつ選んで進める必要があります。
また、PCよりもモバイルからの検索が圧倒的に多い地域です。広告のリンク先がモバイルで正しく表示されるかを、出稿前に必ず確認してください。
媒体選定の考え方

すべての国に同時に出す必要はありません。まず1カ国を選び、そこで成果が出る型を作ってから広げるのが、無駄の少ない進め方です。
国を選ぶ基準は次の3点です。
- すでに問い合わせや引き合いがある国があるか(実績のある国から広げるのが最も確実です)
- 競合が出稿している国か(競合が出しているということは、その市場に需要があるということです)
- 問い合わせを受けた後の対応体制があるか(言語対応・時差・物流を含めて、受けられる国から始めます)
海外リスティング広告の費用相場|媒体別・国別の目安
海外リスティング広告の費用は、「広告費」と「運用手数料」の2つに分かれます。この2つを分けて把握しておかないと、見積もりの比較ができません。
費用の構成
| 項目 | 内容 | 費用の目安 |
|---|---|---|
| 広告費 | 媒体に支払う費用。クリック単価×クリック数 | 実費分(出稿金額の下限は原則なし) |
| 運用手数料 | 代理店に支払う費用 | 広告費の20%前後が一般的 |
| 初期設定費 | アカウント開設、初期のキーワード設計 | 15万円 |
| クリエイティブ制作費 | 広告文・バナーの現地語での制作 | 要問い合わせ |
| ランディングページ制作費 | 現地語のLPを新規に作る場合 | 80万円~ |
媒体別のクリック単価の傾向
| 媒体 | クリック単価の傾向 | 理由 |
|---|---|---|
| Google(英語圏) | 高い | 競合が多い。特に英語のBtoBキーワードは単価が上がりやすい |
| Bing | 中程度 | 出稿企業がGoogleより少ないため、同じキーワードでも安く取れることがある |
| 百度 | 中程度 | 業種による差が大きい |
| NAVER | 中程度 | 韓国語のキーワードは英語より競合が少ない |
| Yahoo!台湾 | 低め | 出稿企業が限られる |
⚠️ 具体的な金額は、業種・キーワード・時期によって大きく変動します。
上記は傾向であり、実際の単価は必ず事前にシミュレーションしてください。
予算の決め方
最初から大きな予算を投じないでください。 本記事の「成功のポイント その4:海外リスティング広告は小さく始める」でも触れているとおり、まずテスト予算で反応を見て、成果が出る型を見つけてから予算を増やすのが基本です。
テスト段階で確認するのは次の3点です。
- クリックされているか(広告文が現地の言葉として自然か)
- クリック後に離脱していないか(ランディングページが現地語として成立しているか)
- 問い合わせにつながっているか(問い合わせフォームが現地から使える状態か)
この3つのうちどこで止まっているかによって、次に直すべき箇所が変わります。
費用を左右する4つの要因
- 対象とする国の数:国ごとにキーワード調査・クリエイティブ制作・運用が発生します
- クリエイティブを現地で作るか、翻訳するか:翻訳のみだと単価は下がりますが、成果も下がります(後述)
- ランディングページの有無:現地語のLPがない状態で広告だけ出しても、クリック後に離脱します
- 運用の頻度:入札調整・キーワードの追加削除をどの頻度で行うかで手数料が変わります
適切なキーワード選定はリスティング広告において必須ですが、それを実現するためには何が必要なのか。詳しくは『リスティング広告失敗要因8選』をダウンロードし、成功へのポイントを確認してください。**ダウンロードはこちら**
海外で利用できるリスティング広告一覧
国によって利用されている主要検索エンジンは大きく変わります。世界的に見ると、Google が圧倒的に大きなシェアを占めていますが、逆に Google のシェアが著しく小さい国も多く存在します。海外に向けたリスティング広告を実施する際は、必ずその国で、どの検索エンジンが最も大きなシェアを占めているのか、そしてその検索エンジンでそもそもリスティング広告が実施できるのか、必ず確認が必要になります。ここでは具体的に、どんな検索エンジンで海外リスティング広告が実施できるのかを紹介します。
Google リスティング広告
言わずとしれた世界最大の検索エンジンです。世界の検索エンジンシェアの 70% を占めていると言われており、ヨーロッパ、アメリカ、オーストラリア、南米など、いくつものエリアで圧倒的な人気を誇っています。Google が提供する Google AdWords を利用すれば、簡単に世界中の Google 検索エンジンでリスティング広告が実施可能です。アカウントは簡単に日本国内からでも開設することができ、管理設定や専用サポートも日本語になっています。配信先国を変えるだけで、日本にいながら簡単に海外進出ができるのです。
Yahoo リスティング広告
日本でも利用率の高い Yahoo。世界的に見ると、「台湾」でも大きなシェアを占めています(Google 60% 対 Yahoo 40% と言われています)。日本で Yahoo リスティング広告を出稿する際は Yahoo Japan が提供する Sponsered Search を利用しますが、海外リスティング広告の場合は Bing Ads というツールを利用します(日本の Yahoo から海外リスティング広告は実施できないので、気をつけてください)。Bing Ads は米 Microsoft 社が提供するリスティング広告出稿ツールです。簡単に日本の振込口座などでアカウントの開設は可能ですが、言語が英語のみとなっており、Google AdWords と比べて少し日本人にとっては利用のハードルは高いです。
百度(Baidu)リスティング広告
中国最大の検索エンジン、百度(Baidu)。中国の検索ユーザーにリーチしたければ、必ず抑える必要があります。ただし、百度(Baidu)で海外リスティング広告を利用することは非常に難しいと認識してください。まず、日本国内の口座からは登録することができず、中国本土の銀行口座を登録して開設する必要があります。さらに管理画面やサポートなども全て中国語になっていたり、厳しい広告出稿の審査、アカウント開設の審査や条件なども設けられており、日本企業が百度(Baidu)リスティング広告を利用することは一筋縄ではいきません。百度(Baidu)リスティング広告を実施されたい場合は、日本国内の広告代理店を利用することをオススメします(弊社も提供しておりますので、お気軽にご相談ください)。
Naver リスティング広告
韓国では Naver の検索エンジンが最も利用率が高いです(80% 以上だと言われています)。Naver にもリスティング広告のサービスが提供されておりますが、百度(Baidu)と同様、日本企業からの出稿は非常に難しいです。同じ様に韓国現地の銀行口座を登録する必要がある上、管理画面は韓国語のみになっております。韓国人ユーザーにリーチしたければ、 Naver は必要不可欠になりますので、どうしても利用されたい場合は、百度(Baidu)と同じ様に国内の代理店を利用することをオススメします(弊社も提供しておりますので、お気軽にご相談ください)。
世界の地域別検索エンジンシェアは?
ここでは、世界各国で使われている検索エンジンのシェアについて紹介します。今回は、ヨーロッパ・中国・韓国・東南アジア・インド・ロシアについてまとめましたので、海外リスティング広告を運用する際の参考にしてください。
参考:https://gs.statcounter.com/search-engine-market-share
中国の検索エンジンシェア
中国での検索エンジンシェアは、次の通りです。
- 1位:百度(7️4.95%)
- 2位:Sogou(13.25%)
- 3位:Google(3.61%)
中国は、政府のインターネット検閲によって国外のサービス(GoogleやYouTubeなど)が制限されているため、中国でリリースされた百度が多くのシェアを獲得しています。
韓国の検索エンジンシェア
韓国の検索エンジンシェアは、Googleが76.42%とトップを占めています。それに続いて2位にはNaver(15.9%)があり、3位にはbing(2.78%)が位置しています。
Naverは韓国最大のポータルサイトであり、同時に日本や台湾、タイ、インドネシアなどでも利用されているLINEの親会社でもあります。Googleの圧倒的なシェアを持つ一方で、Naverは韓国国内では非常に強い影響力を持っており、韓国のユーザーにとって重要な検索エンジンです。
東南アジアの検索エンジンシェア
東南アジア諸国では、ほとんどの国でGoogleが95%以上の検索エンジンシェアを獲得しています。
ただし、ベトナムではGoogleのシェアが90%であり、残りの5.83%を占めるのはCocCocというベトナム発の検索エンジンです。CocCocは、ベトナム人のニーズに特化した検索エンジンであり、ベトナム国内で広く利用されています。Googleに比べてシェアは小さいものの、CocCocはベトナムのユーザーにとって重要な存在となっています。
インドの検索エンジンシェア
インドの検索エンジンシェアは、Googleが圧倒的なシェアを持ち、98.53%で1位を獲得しています。2位にはbing(0.92%)が位置し、3位はYahoo!(0.45%)です。
インドは世界第2位の人口を持つ国であり、その規模からも期待されるインド発の検索エンジンの存在が注目されますが、現状ではGoogleの人気が非常に高まっています。Googleは信頼性の高い検索結果と利便性の高い機能を提供しており、多くのインドのユーザーにとって必須のツールです。
ヨーロッパの検索エンジンシェア
ヨーロッパでは、Googleが圧倒的なシェアを持ち、93.25%で1位を獲得しています。2位はbing(3.18%)、3位はYANDEX(1.49%)が位置します。
Googleはヨーロッパ全域で広く利用されており、その市場シェアの高さからリスティング広告の露出と効果の確保が期待できます。また、Googleの広告プラットフォームであるGoogle Adsは、広告主にとって使いやすく、多様な広告ターゲティングオプションを提供しているため、広告展開におすすめです。
ロシアの検索エンジンシェア
ロシアの検索エンジン市場では、1位はGoogle(58.37%)ですが、他の地域と比べてシェアは低いことが特徴です。
2位にはロシアの検索エンジンであるYandex(39.07%)、3位にはMail.ru(1.26%)が続いています。YandexとMail.ruはロシアのサービスであり、これらの検索エンジンはロシア語圏の国々で一定のシェアを持っています。
特に、Yandexはロシアで人気が高く、検索結果や広告などをロシアのユーザーに特化して提供しています。
ヨーロッパで海外リスティング広告を実施するなら
ヨーロッパで海外リスティング広告を実施するのであれば、Google 検索上でのリスティング広告で十分です。それだけで、ヨーロッパの検索エンジンユーザーの 90% 以上はリーチすることが可能になります。しかも、ヨーロッパの大半の国がインターネット普及率が非常に高く、インターネットユーザーの大半が検索エンジンを利用していることを考えると、どれだけヨーロッパ進出において Google での海外リスティング広告の重要か、分かるかと思います。
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代理店に依頼すべきケースと自社運用すべきケース
海外リスティング広告は、日本国内の広告と違い、「言語」と「現地の検索習慣」という2つの壁があります。ここをどう埋めるかで、自社運用と代理店依頼の判断が変わります。
判断の分かれ目
| 自社運用が向いている | 代理店依頼が向いている | |
|---|---|---|
| 社内の言語対応 | 対象国の言語ができる社員がいる | 社内に対象言語の人材がいない |
| 対象国の数 | 1カ国のみ | 複数カ国に同時展開したい |
| 媒体 | Googleのみ | 百度・NAVERなど、日本から直接出稿しにくい媒体を含む |
| 社内の運用経験 | 国内リスティング広告の運用経験がある | 広告運用そのものが初めて |
| 予算規模 | 月額の広告費が小さい(手数料の割合が重くなる) | 一定以上の広告費がある |
自社運用で失敗しやすいポイント
最も多いのが、日本語の広告文をそのまま翻訳して出稿してしまうケースです。本記事の「成功のポイント その6:海外リスティング広告は『ただの翻訳』では失敗する」でも触れていますが、これは実務でも最もよく起きる失敗です。
- キーワードが直訳になっている:現地の人が実際に検索している言葉と一致しません
- 広告文が翻訳調になっている:現地のユーザーには「外国企業の広告」と分かり、クリック率が下がります
- ランディングページが日本語のまま:クリックされても、そこで離脱します
自社運用を選ぶ場合でも、キーワードと広告文だけは現地のネイティブに確認してもらってください。
代理店に依頼する場合の確認事項
- 対象とする国の運用実績があるか(「海外に強い」と「その国に強い」は別です)
- 現地の言語のネイティブが、キーワードと広告文を作っているか(翻訳を外注しているだけではないか)
- 百度・NAVERなど、必要な媒体に対応できるか
- レポートで何が見えるか(クリック数だけでなく、問い合わせまで追えるか)
- 手数料の計算方法(広告費の◯%か、固定か。最低手数料の設定があるか)
- 契約期間と、途中で国・媒体を組み替えられるか
両方を組み合わせる進め方
最初は代理店に依頼して型を作り、運用が安定したら一部を自社に移すという進め方もあります。特に、複数カ国に展開する場合は、1カ国目を代理店と一緒に立ち上げ、2カ国目以降にその型を適用すると、社内にノウハウが残ります。
出稿までの流れとよくある質問
出稿までの5ステップ
ステップ1:対象国と媒体を決める すでに引き合いのある国、競合が出稿している国から選びます。1カ国から始めてください。
ステップ2:キーワードを現地の言葉で調べる 日本語のキーワードを翻訳するのではなく、現地の人が実際に検索している言葉を、現地の言語で調べます。 ここが最も重要な工程です。
ステップ3:ランディングページを用意する 広告のクリック先が日本語のままでは、クリック課金だけが発生します。最低限、問い合わせフォームまでが現地語で完結する状態にしてください。
ステップ4:アカウントを開設し、審査を通す 媒体によっては、アカウント開設に現地の法人情報や書類が必要になります。特に百度は、日本からの出稿に時間がかかります。 逆算してスケジュールを組んでください。
ステップ5:小さく出して、反応を見る テスト予算で配信し、クリック率・離脱率・問い合わせ数を確認します。この段階で予算を増やさないでください。
よくある質問
Q. 日本のGoogle広告アカウントから、海外向けに出稿できますか?
Googleについては可能です。 配信先の地域と言語を設定することで、日本のアカウントから海外向けに配信できます。ただし、請求先の通貨はアカウント作成時に決まり、後から変更できません。 複数国に本格展開する場合は、最初のアカウント設計を慎重に行ってください。
百度・NAVERは別です。 それぞれ現地での手続きが必要になるため、日本のアカウントからの出稿はできません。
Q. どのくらいの予算から始められますか?
テスト段階であれば、少額から始められます。ただし、予算が小さすぎるとデータが溜まらず、判断ができません。 「クリックが100回以上溜まる予算」を1つの目安にしてください。
Q. 成果が出るまでどのくらいかかりますか?
リスティング広告は、SEOと比べて反応が早く出ます。配信開始から1〜3ヶ月で、クリック率や問い合わせ数の傾向は見えてきます。 ただし、そこから「利益の出る形」に持っていくには、キーワードとクリエイティブの改善を繰り返す必要があります。
Q. 翻訳ツールで広告文を作ってもよいですか?
下訳として使うのは問題ありませんが、そのまま出稿しないでください。 広告文は短い文章のため、不自然さが目立ちます。現地のネイティブによる確認を必ず入れてください。
Q. 問い合わせが来たあとの対応はどうすればよいですか?
出稿前に決めておいてください。 現地語での問い合わせに誰が答えるのか、時差のある国からの連絡にどう対応するのかを決めないまま配信を始めると、せっかくの問い合わせを取りこぼします。
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