目次
PEPPER Likes 活用でSNS拡散と現場意識改革を実現した“庭園すき焼き店”の再生ストーリー
開業と転換の背景
鎌倉で2012年に開業した同店は、当初、日本のお客様を主なターゲットにカフェランチ(単価1,000〜2,000円)を提供していました。
飲食店には「通りがかりで立ち寄るお店」と「旅の目的地となるお店」の2種類があると考えており、鎌倉駅から徒歩8分という立地は「通りがかりで入る」にはやや距離があり、「目的地として選ばれる店にしないと事業を大きく伸ばせない」と考えた経営陣。
そこで2024年10月に業態を一新。
鎌倉が持つ観光地としての特性を踏まえ、リニューアル方針としては国内外を問わず幅広いお客様にご満足いただける店舗づくりを目指しました。
その中で、地域特有のインバウンド需要の高さにも着目し、海外から訪れる方々にも日本文化の魅力を体験いただけるよう、空間設計やサービス内容を再構築しています。
日本らしい風情を感じられる庭園と建物の魅力を活かし、その空間で食事を楽しむ光景を思い描いたことから、インバウンド需要にも対応できるすき焼き・しゃぶしゃぶ業態へと転換し、「日本文化を五感で味わう体験型の食事処」として新たに生まれ変わりました。

SNS拡散を軸にした集客戦略
インバウンド観光客にも響く発信を目指し、重視したのはSNSを活用した集客と、インフルエンサー自身が感じた魅力を自らの言葉で発信してもらうことでした。
特に、庭園や建物が持つ視覚的な美しさと日本らしい情緒を前面に打ち出し、「ここで食事をしたい」という気持ちを喚起する体験価値の創出を軸に、マーケティング戦略を構築しました。
複数の代理店を比較検討した結果、他社のインフルエンサー施策は「単発起用でも数万円から」や「費用が青天井になる」といった高額な価格設定が多く見られました。
それに対し、定額でインフルエンサーを起用し放題というPEPPER Likesの仕組みは圧倒的なコストパフォーマンスを誇り、柔軟な運用が可能であったことから、導入を決定しました。
導入前は、インフルエンサーからの応募数や質に対する不安もありましたが、「実際に運用してみなければ分からない」という前向きな姿勢で導入を決断しました。
結果として、運用を開始するとすぐに応募が集まり、懸念は払拭され、想定を上回る反響を得ることができました。
PEPPER Likes 導入後の印象と効果
募集開始はスムーズで、最初の印象としては「想像していたより多くの応募が集まる」ことと「予想していたより高い影響力を持つインフルエンサーも多い」点。
システムの操作に若干の慣れは必要だったが、許容範囲内で運用が進められました。

可視化された成果と来店効果の測定
成果は明確に数字で表れました。
中国で利用率が高いSNSのRED noteにて「鎌倉」と検索した際に上位表示され、外国人観光客の来店が増加。直近の国慶節シーズンには想定を超える満席状態が続き、「REDを見て来た」という声が多く寄せられています。
中国の最大の飲食店口コミプラットフォーム大衆点評(大众点评)でも評価4.5点を現在獲得、引き続き口コミ数と評価を伸ばすことを推進しています。
欧米圏向けでは、英語圏最大の旅行口コミプラットフォームのTripadvisorで鎌倉エリア・レストラン1位を獲得。

また、同店では成果を「来店ベース」で計測しています。
店舗オペレーションの中で、スタッフが接客時に必ず「何を見て来店されたか」をお伺いし、回答を日々蓄積。これにより、SNSやインフルエンサー施策ごとの実際の来店効果を定量的に把握し、マーケティング施策の改善につなげています。
実際にSNSを通じて来店につながる実感を得たことで、スタッフ一人ひとりが発信の重要性を理解し、店舗全体でマーケティングへの意識が高まる効果を感じています。
店舗スタッフには、MEO施策やSNS施策の重要性、そして店舗全体の集客戦略について丁寧に説明を行いました。
その結果、スタッフ自身が施策の目的と効果を理解し、実際に成果を実感することで、おもてなしへの意識が高まり、ホスピタリティの質の向上にもつながりました。

利用を一時停止した理由
利用開始から数か月後、一時的にインフルエンサーからの応募数が減少したタイミングがあり、その際には一旦サービスの利用を停止しました。
停止期間中に他社サービスも調査しましたが、海外向けに同等の価格帯で展開できるプラットフォームは存在せず、最終的にPEPPER Likesの優位性を再認識しました。
応募減少の原因は、メニュー内容や募集条件の魅力にあると判断し、提供メニューの見直しや募集要項の改善を実施。
その後、PEPPER Likesの利用を再開すると応募数は順調に回復し、インバウンド集客全体が好調に推移していることから、現在では「やめるという選択肢はない」と感じています。
運用の工夫と成功要因
運用する上で意識していることは
- 無償提供するサービスを高めに設定し、インフルエンサーにとって魅力な募集作り
- しつこく、こまめに連絡することでトラブルを減らす・スムーズに投稿を促す
- 来店当日はお客様と同様に高いホスピタリティで接客を行い、満足度を高める
- 現場とマーケティング間の連携を密にし、施策全体の理解度を高めた。

バズを生むメニュー設計
同店の特徴は、メニュー開発の段階からSNS的発想を取り入れている点にあります。
SNS上で「バズる」要素やトレンドメニューを継続的にリサーチし、得られたデータをもとに自社メニューを柔軟に変更・改善しています。
例えば、「黄身の色が濃い卵かけご飯」「淡い色合いの卵かけご飯」「卵が中央に配置された卵かけご飯」など、SNS上で特に反響の大きいビジュアル要素を分析し、実際の提供内容にも反映。常に視覚的に強い構成を意識した商品開発を行っています。
同店が掲げる理念は、
「味だけでなく、写真や動画で“拡散される瞬間”を設計する」
「“肌感覚”ではなく、“データを基にした再現性のあるマーケティング”で勝負する」
というものであり、こうしたデータドリブンな発想と発信設計こそが、他店との差別化を生み出す原動力となっています。

インバウンド戦略の全体像と今後の展望
鎌倉駅を降りた観光客が最初に開くのはGoogleマップ。
その瞬間に目に留まるよう、同店ではMEO施策(口コミ促進・レビュー管理・キーワード最適化)を徹底しています。さらに、RED・Instagram・TikTokといったSNSでの拡散を組み合わせ、「検索 → SNS → 来店」へと自然に導く三層導線を構築しています。
近年では、特に動画による視覚的訴求力が旅行者の意思決定に大きな影響を与えると実感しており、TikTokでの“バズ”を生む仕組みについても継続的に研究しています。
今後は、インバウンド顧客がより高い満足度を感じる体験を提供することで、価格と価値を同時に高める好循環をつくり出すことを目指しています。
その結果、国内のお客様にもこれまで以上の満足を感じていただけるような、より洗練された店舗づくりを進めていく方針です。
また、現在は1店舗のみの運営ですが、今後は鎌倉エリア内での多店舗展開によるシナジー効果を視野に入れ、段階的な拡大を計画しています。
まとめ
同店は、「データを基盤にメニュー構成からマーケティングまでを一貫して設計する」というアプローチによって、リニューアルオープンからわずか1年足らずでインバウンド激戦区・鎌倉エリアのTripadvisorで1位を獲得し、SNS経由での集客も大きな成果を上げています。
インフルエンサーの戦略的な起用、大胆かつ緻密に計画された店舗リニューアル、そしてデータ分析に基づくメニュー改善など、意思決定の多くがSNS上で行われる現代において、同店の取り組みはまさに先進的かつ再現性の高いマーケティングモデルの好例といえます。

今回取材させていただいたSasho様の店舗情報を下記に掲載させていただきます。
海外のご友人が来日された際や、飲食店経営の学びを得たい際、鎌倉旅行の目玉となる食事処を探している方など、ぜひお立ち寄りください。
店舗情報
鎌倉すき焼きしゃぶしゃぶレストラン Sasho
〒248-0011
神奈川県鎌倉市扇ガ谷1丁目11−1
0467-24-3233
https://sasho.rest
ご興味のある方は、以下リンクからダウンロードしてご活用ください。
⇒50種類以上の海外マーケティングに役立つお役立ち資料集
個別相談会申し込みフォーム
無料の個別相談会を開催しております。海外マーケティングのご相談がございましたら、お気軽にお問い合わせください。



