目次
インバウンド需要が高まり続ける現在、訪日外国人に自社の情報を届けるには、彼らが見るインバウンド向けサイトの活用が欠かせません。
本記事では、実際に集客に効果的なインバウンド向けメディアの紹介から、活用方法、注意点までを網羅的に解説します。
どのサイトに掲載すべき?多言語対応はどうする?という疑問を持つ方に向けた実践的な内容です。
インバウンド向けサイト戦略の前提に|訪日外国人数の推移データ【2024年版】

2024年、日本を訪れた外国人旅行者数は 3,686万9,900人 に達し、過去最多を記録しました(出典:日本政府観光局[JNTO])。
この数値は前年比で 47.1%増、コロナ禍前の2019年(約3,188万人)を大きく上回る伸びを見せています。
さらに、訪日外国人の旅行消費額は8兆1,395億円に達し、こちらも過去最高を更新。1人あたりの平均支出も 22.7万円 に増加しており、量と質の両面で大きな回復と成長が確認されました。
国別の支出額では、
イギリス:38万3,000円
オーストラリア:38万2,000円
スペイン:37万円
など、欧州やオセアニア圏を中心に高単価の観光ニーズが高まっていることがわかります。
このような状況を受けて、訪日前から情報収集を行う訪日外国人に対して、どのような導線を用意できるかが重要となっており、企業や自治体の間でインバウンド向けサイトの整備・強化が急務となっています。
訪日外国人数の増加は、単なる観光需要の回復ではなく、インバウンド戦略全体を見直す契機でもあります。正確で多言語対応された情報発信ができるインバウンド向けサイトを構築・活用することは、今後の競争優位性につながる重要なステップです。
参照:日本政府観光局(JNTO)訪日外国人旅行者数インバウンド消費動向調査
インバウンド向けサイトとは?
インバウンド向けサイトとは、訪日外国人に向けて、日本の観光スポットや最新の地域情報、活性化の取り組みなど、さまざまな情報を紹介しているサイトのことです。中には、実際に訪日した外国人が自らの体験をわかりやすく発信している人気サイトもあり、リアルな視点が多くの共感を呼んでいます。
これらのサイトを通じて、日本に興味を持つ外国人は、どのような場所や文化、体験に魅力を感じているのかを知ることができます。多くの訪日客がスマートフォンやパソコンを使って、来日前にインターネットで観光情報を収集しているため、インバウンドサイトは極めて重要な情報源となっています。
インバウンド向けサイトが重要な理由
インバウンド向けサイトは、訪日外国人の動向やおすすめの観光スポット、地域活性化につながる施策など、幅広いコンテンツが掲載されているのが大きな特徴です。これらの情報は、訪日前の外国人旅行者にとって貴重な判断材料となります。
インバウンド事業者へのインタビュー記事や、実際の成功事例を紹介しているサイトもあり、今後のインバウンド対策を検討するうえで、有益なヒントや実践的な参考情報を得る手段として有効に活用できます。
インバウンド向けサイトの選び方
対応言語を確認する
インバウンドメディアを選ぶ際の第一歩は、対象メディアがどの言語に対応しているかを確認することです。訪日外国人は、基本的に母国語で情報収集するため、ターゲット層が使う言語に対応していないと効果が薄くなります。事前に言語別のサブドメインや翻訳対応の有無をチェックしましょう。
メディアのテーマとの整合性を確認
出稿先のメディアがどのようなテーマで情報を発信しているかも重要です。たとえば、文化や歴史に特化したサイトにグルメやショッピング情報を掲載しても、ユーザーのニーズに合わず効果は限定的です。掲載メディアの強みを媒体資料などで把握しておく必要があります。
トラフィックとユーザー層を分析する
メディアのトラフィック数が多くても、日本からのアクセスが日本人なのか外国人なのかで、意味合いが変わってきます。多言語対応サイトでは、どの言語のページにアクセスが集中しているかを確認し、ターゲットに合った訪問者がいるかを見極めることが重要です。
オーガニック検索の割合を見る
SEO対策がしっかりされているかどうかを判断するには、検索エンジンからの流入(オーガニック検索)の割合を見るのが有効です。自然検索からの流入が多いメディアは、記事やコンテンツの質が高く、検索上位を取っている傾向があります。
エンゲージメントの高さをチェック
閲覧だけでなく、実際に問い合わせや購入といったアクションが起きているかも見極めのポイントです。ユーザーのリアクションが多く、コンバージョン実績があるメディアは、集客面でも信頼できます。
外国人観光客のリアルな声を聞く
最後に、データだけでなく現場の声を参考にするのも有効です。観光地や店舗で外国人にどのWebサイトで知ったのか?と直接ヒアリングすることで、実際に見られているメディアを特定するヒントになります。
インバウンド向けサイトおすすめ28選
インバウンド向けサイトには、政府や観光庁が運営する公式サイト、国内メディア、海外で人気のメディア、国別の特化型サイト、特定のテーマに焦点を当てたサイトなど、多様な種類があります。
ここでは、おすすめの28サイトを厳選して紹介します。気になるサイトがあれば、ぜひチェックしてみてください。
政府・観光庁系

日本政府観光局(JNTO)が運営する訪日外国人向け観光サイト。信頼性が高く、全国の観光地情報やイベント、移動手段など、訪日旅行に必要な情報が網羅されています。英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、フランス語など約14言語に対応。市場動向や地域振興の情報も豊富で、インバウンド対策に役立ちます。

公益財団法人東京観光財団が運営する東京特化の観光サイト。23区から奥多摩や八丈島まで、東京の観光情報を詳細に掲載。季節ごとのイベントや新スポット情報も充実しており、東京でのインバウンド対策に最適。日本語、英語、中国語(簡体字・繁体字)、韓国語、タイ語、ドイツ語、イタリア語、スペイン語、フランス語の10言語に対応しています。

株式会社やまとごころが運営するインバウンド情報サイト。最新のインバウンド事情、特集、インタビューなどを掲載し、事例も豊富です。インバウンド対策を始める事業者に最適です。
国内メディア系

全国の観光スポット、グルメ、宿泊情報を9言語で発信するWEBマガジン。やさしい日本語機能が特徴で、外国人にも読みやすい簡易な日本語を提供しています。地域ごとの詳細な情報や意外なスポットも掲載され、日本人にも発見があるサイト。

日本の観光、グルメ、ショッピング、文化を8言語で発信するサイト。外国人の視点でコンテンツを作成し、体験談やインタビュー記事も掲載しています。FacebookやYouTubeも活用し、画像や動画で情報を届けています。

世界39か国で展開するTime Outの東京版。東京のグルメ、文化、イベント、交通事情などを英語と日本語で発信しています。最新トレンドやニューオープンの情報が豊富で、都内のインバウンド対策に最適です。

株式会社movが運営するインバウンドメディア。人気観光地やインバウンド対策の情報、データに基づく訪日外国人の動向を掲載しています。セミナーやイベント情報も提供し、専門家のノウハウや成功事例を学べます。

月間約60万人が利用するインバウンド情報サイト。クオリティの高いコンテンツで、最新のインバウンド事情や地域情報を提供しています。事業者向けに詳細な市場動向を発信しています。

月間1,700万人が利用するおでかけメディア。飲食店、宿泊施設、スーパー、ジムなど幅広い店舗情報を4言語で発信しています。事業者向けにaumoマイビジネスを提供し、インバウンド集客を支援しています。

関西圏のインバウンド情報を発信するメディア。集客や商品販売のコンテンツに特化し、SNSや口コミマーケティングを活用した集客支援を提供。関西でのインバウンド対策に役立ちます。
海外ユーザー人気メディア

エクスポート・ジャパン株式会社が運営する老舗インバウンドサイト。外国人スタッフが日本の観光、グルメ、文化を英語と繁体字で発信しています。外国人の視点で書かれた記事は、訪日外国人に共感を呼び、寺社や城の情報が充実しています。

香港のFast Trainが運営しています。イベント、レストラン、観光、買い物、宿泊情報を英語で提供しています。Tokyo Cheapoは60万人以上の読者に支持され、長期滞在者にも役立つ生活密着型情報が特徴です。

世界No.1の旅行ガイドブックブランドのウェブ版。富士山や東京国立博物館など王道の観光地や、豊洲市場、ミシュラン店など食に関する情報が充実しています。コミュニティ機能で旅行の疑問も解決します。

日本への移住を検討する外国人向けに、仕事、住居、学校、観光情報を提供しています。日本語学習やクラシファイドサービスも展開し、訪日外国人のコミュニティとしても機能しています。

国内外の外国人ライターが季節のトレンドや見どころを英語、簡体字、繁体字、タイ語、韓国語で発信しています。トラベル、フード、カルチャーなど幅広い情報を提供し、リアルな日本の状況を伝えます。

和テンション株式会社が運営するウェブメディアとフリーマガジン。11か国で日本の文化や観光情報を発信し、現地スタッフが企画・制作。台湾人インフルエンサーの特集などユニークなコンテンツが特徴です。

日本語学習者向けブログサイト。日本語学習ツールや日本の文化、王道からディープな情報まで英語で発信しています。可愛いイラストを多用したコラムが外国人に人気です。

詳細は割愛しますが、外国人旅行者の視点で日本の観光情報を発信するブログサイトです。
国別メディア
台湾

ジーリーメディアグループが運営する台湾・香港最大規模の観光情報サイト。台湾人・香港人目線のコンテンツが特徴で、バイク用品店などローカルな話題も掲載しています。月間PV600万超、Facebookファン101万人です。

エキサイト株式会社と愛客彩股份有限公司が運営しています。台湾人女性向けにグルメ、ショッピング、ファッション、美容のトレンド情報を発信。もっと日本を好きにをコンセプトに、ライフスタイル情報を提供しています。
中国

訪日中国人向けの観光ポータルサイト。観光スポット、ホテル予約、ショッピング、グルメ、レンタカー手配まで幅広くカバーしています。月間PV600万超で、85%が台湾、香港、中国本土からのアクセスがあります。
タイ

タイの47Ronin Co.,Ltd.が運営しています。タイ人向けに日本の観光情報をタイ語で発信しています。訪日タイ人旅行客の増加に伴い、プロモーションに注目のサイトです。
ベトナム

アットグループが運営する訪日ベトナム人向けサイト。美容、健康、教育、子育て、ビジネスなどベトナム人に人気のテーマを発信しています。読者リクエストやコメント機能でインタラクティブな情報提供が特徴です。
オーストラリア

オーストラリア人向けに日本の観光、グルメ、文化、スキーリゾート情報を英語で発信しています。3万人以上の登録ユーザーを持ち、幅広い年齢層に支持されるジャパン・ファン育成サイトです。
特化型サイト

日本で働きたい外国人向け求人サイト。11言語に対応し、正社員からアルバイトまで条件検索可能です。WeXpats Guideで生活情報も提供し、1万人以上のユーザーが登録しています。

Tokyo Otaku Modeが運営する日本のポップカルチャー情報サイト。アニメ、漫画、コスプレイベント、限定グッズ情報を英語で発信しています。世界中のオタク文化ファンに支持されています。

日本の伝統文化から現代の流行まで、刺激的な情報を英語と日本語で発信するWEBマガジン。ディープな日本文化の紹介が特徴です。

JTBが運営する訪日外国人向けの観光・宿泊予約サイト。
これらのサイトは、訪日外国人のニーズに応じた多様な情報を提供し、インバウンド対策に役立つリソースが満載です。詳細な情報や資料は各ウェブサイトで確認し、インバウンド戦略に活用してください!
失敗しないためのインバウンド向けサイト制作のポイント
インバウンド向けサイト制作で成功するには、以下の5つのポイントを押さえることが重要です。
ターゲット明確化
まず、ターゲットを明確に定めます。国籍、年齢層、目的、興味・関心、行動パターン(例:韓国人20代カップル、記念日旅行、SNSで情報収集)を具体化します。ペルソナ設定でニーズを把握し、適切な言語やコンテンツを設計します。ターゲットが不明確だと、情報が響かず検索順位も下がります。
ページ構成・導線設計
サイト構成は事業者が主体となって作成します。大手や成功している同業者のサイトを参考に、必要なページ(例:施設情報、アクセス、予約)を洗い出します。ラッコキーワードで検索ニーズ(例:地域名+温泉)を分析し、ユーザーが求める情報を追加。ワイヤーフレームでレイアウトを具体化し、使いやすい導線を設計します。
プロによる翻訳+ネイティブチェック
翻訳は直訳ではなく、外国人目線で伝わる表現をプロに依頼します。ネイティブチェックで自然な文章に仕上げ、現地の文化や価値観に合わせたコンテンツを提供します。
スマホ対応・軽量表示
訪日外国人の多くはスマホで情報収集します。レスポンシブデザインでスマホ対応を徹底し、軽量表示で読み込み速度を最適化します。離脱率を下げ、ユーザー体験を向上させます。
SEO対策(多言語URL構造、hreflangタグ)
多言語サイトでは、hreflangタグを設定して検索エンジンに言語ごとのページを明示します。地域特化のドメイン(例:.cn)や現地サーバーを活用し、BaiduやNaverなどローカル検索エンジンに対応します。指名検索(例:施設名)と一般検索(例:温泉ホテル)のキーワードを最適化し、検索上位を目指します。
これらのポイントを押さえ、事業者が主体的に関与することで、ターゲットに響くインバウンド向けサイトを制作できます。プロの力を借りつつ、ユーザーニーズを反映したサイトで集客力を高めましょう。
インバウンド向けサイトの成功事例

多言語対応と体験型コンテンツで訪日客を獲得
JR東日本は、訪日外国人向けの専用サイト「JR-EAST」を運営し、英語・中国語・韓国語・タイ語など多言語での情報提供を実現しました。
鉄道パスの販売だけでなく、沿線の観光スポットやグルメ情報、季節のイベント情報を豊富に掲載し、移動手段と観光情報を一体化したサービスを提供しています。
桜や紅葉などの季節限定コンテンツや、地域の祭りイベント情報の発信により、リピーター獲得にも成功しています。

美容体験とブランドストーリーで海外顧客を魅力
資生堂は、訪日外国人向けに日本の美容文化と最新技術を体験できる「SHISEIDO THE STORE」を展開しています。
オンラインサイトでは、日本の美意識や伝統的なスキンケア方法を多言語で紹介し、店舗での体験予約システムを構築しています。
「OMOTENASHI Beauty」をコンセプトに、日本独自の美容哲学を海外に発信し、ブランド価値向上と売上拡大の両方を実現しました。

多言語サイトとモバイルアプリで seamless な体験を提供
東京ディズニーリゾートは、訪日外国人向けに英語・中国語・韓国語・タイ語対応の公式サイトを運営しています。
リアルタイムの待ち時間情報、レストラン予約、ファストパス取得などをモバイルアプリと連携させ、言語の壁を超えたスムーズなパーク体験を実現しています。
文化的背景を考慮したコンテンツ制作と、SNSを活用した情報発信により、アジア圏からの来園者数を大幅に増加させました。
よくある質問とその回答(FAQ)
Q. 英語だけで大丈夫?
A. 英語は基本ですが、中国語・韓国語・タイ語などアジア言語も重要です。ターゲットに応じた多言語対応が効果的です。
Q. 複数サイトへの掲載は意味ある?
A. あります。各サイトに強みがあり、複数掲載で露出が広がり集客効果が高まります。
Q. 無料で掲載できるメディアは?
A. あります。aumoやJNTO、GO TOKYOなどが無料対応しています。ただし、露出や機能に限りがあり、有料プランの方が効果的です。
まとめ

本記事では、訪日外国人を集客するうえで重要なインバウンド向けサイトの基礎知識から、選び方、おすすめメディア、活用法までを解説しました。
インバウンド市場が拡大する中、多言語対応の信頼性あるサイトに情報を掲載することは、訪日前の外国人への認知拡大と集客の重要な起点です。
自社のターゲット層やサービスに合ったサイトを、トラフィックや対応言語などを総合的に分析して選び、戦略的に組み合わせることで効果が高まります。
本記事のポイントを参考に、自社に最適なメディアを選び、成果につなげてください。
海外展開を検討中の方や、具体的な施策にお悩みの方は、ぜひLIFEPEPPERの資料をご覧ください。貴社に最適な海外マーケティングのヒントが詰まっています。
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