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【2026年最新】日本の訪日観光客が増加している理由|2025年4,268万人達成の背景と今後の課題

訪日インバウンド
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目次

最近、日本の観光地を歩いていると外国語が当たり前のように聞こえてくるのではないでしょうか。英語に限らず中国語・韓国語・タイ語・ベトナム語・スペイン語・フランス語など、多くの外国語が日本の観光地で聞こえてきます。

2025年の訪日外国人旅行者数は4,268万3,600人と過去最多を更新(前年比+15.8%)、初めて4,000万人を突破しました。インバウンド消費額も 9兆4,549億円(前年比+16.4%)と暦年として過去最高を記録しています(出典:JNTO「訪日外客数(2025年12月推計値)」観光庁「インバウンド消費動向調査2025年暦年(速報)」)。

では、なぜ日本を訪れる観光客は増え続けているのでしょうか。本記事では訪日外国人観光客が増加している 4つの理由 と、増加によって生まれる オーバーツーリズム・多言語対応・人手不足などの課題、その 解決策消費動向地域別マーケティング戦略 までを2026年最新版で徹底解説します。

最新のインバウンド消費動向については 【2026年最新】インバウンド消費動向データで読み解く訪日外国人マーケティング戦略 もあわせてご覧ください。

為替市場が円高から円安トレンドに入った

日本は2008年のリーマンショック以降、大幅な円高と世界的な不景気で観光も盛り上がりませんでした。円高は宿泊費や食費、購買の費用をあげてしまうため外国人観光客を遠ざけてしまう原因にもなっていました。さらに東日本大震災の影響も重なり、日本は外国人観光客に敬遠されていたのは否定できません。

しかし、2012年以降は為替市場が円安に進みました。一時期ドル円相場は70円台でしたが、2024〜2025年には1ドル150〜160円台の歴史的円安水準 に達しています。これは外国人観光客にとって、日本旅行のコストパフォーマンスが過去最高レベルに高まっていることを意味します。

通貨2015年頃2025年現在訪日コストの変化
1ドル約120円約150〜160円約25〜30%安く
1元約20円約21〜22円やや有利
100ウォン約11円約10〜11円ほぼ同等
1ユーロ約130円約165〜170円約25%安く

物によってはアジア圏で買うよりも日本の方が質の良いサービスや品物を安く買えるため、外国人観光客の購買意欲は2018年当時とは比べ物にならないほど高まっています。これが2025年に インバウンド消費9.4兆円を達成 した最大の要因の一つです。

訪日外国人観光客増加の4つの理由

欧米の観光客も見かけますが、アジア圏の外国人観光客は特に増えています。アジア圏の観光客はインバウンド市場でも特にターゲットになる優良顧客層です。アジア圏の訪日観光客が何故、増えたのかを理解することによりマーケティングのヒントにもなります。

理由1、海外旅行市場自体の成長

世界全体の海外旅行市場は成長の一途をたどっており、1995年に5.25億人だった国際旅行者数は、2024年にコロナ前2019年水準を回復、2025年には約15億人 に達したと推計されています(出典:UN Tourism / 国連世界観光機関)。これからも成長は続くと予想され、2030年には18億人 に到達すると考えられています。

この観光客数の増加要因は、UN Tourism(旧UNWTO)の分析によると次の通りです:

  • 世界的に景気が中長期的に拡大基調
  • 航行技術の向上、LCC路線網の拡大
  • 各国のビザ緩和措置
  • SNSによる海外観光地の認知拡大
  • 体験型・SDGs型観光の需要拡大

日本の2025年の訪日観光客数は4,268万3,600人で、世界の観光地ランキングで上位 に位置しています。コロナ前の2019年(3,188万人)を大幅に上回り、コロナ前比+34% という他のアジア主要国を凌駕する回復・成長を記録しました。

特に注目すべきは、東京・京都・大阪以外の地方都市での急成長 です。北海道、福岡、沖縄、長野、青森、和歌山などへの直行国際便増加と相まって、地方の訪日客が拡大しています。これは日本政府が推進する「地方分散型インバウンド」戦略の成果でもあります。

理由2、国のビザ緩和措置

日本も国策として観光産業を盛りあげるためビザの緩和を進めています。日本はアジアからの観光客のビザ発行の条件を厳しくしていましたが、現在では規制緩和に大きく舵をとっています。

これにより日本に気軽に観光に来れるようになり、世界中のアウトバウンド旅行者の無数にある選択肢の中から「日本に観光に行く」という選択肢が増えたと考えられます。今後も段階的にビザ緩和は行われると予想されるため、インバウンド市場の盛り上げは国策でもあるのです。

2024〜2025年の主なビザ緩和措置

  • インドネシア・フィリピン・ベトナム・インド などからの観光ビザの発給要件緩和を継続
  • 中国 からの観光ビザでは、複数回ビザの発給要件緩和(2024年6月以降)
  • マレーシア・タイ・シンガポール・ブルネイ など短期滞在ビザ免除を継続
  • 「デジタルノマドビザ(特定活動)」 の新設(2024年4月):6ヶ月間のリモートワーク滞在が可能に
  • 訪日特定技能ビザ の対象拡大による中長期滞在外国人の増加

今後も段階的にビザ緩和は行われると予想されるため、インバウンド市場の盛り上げは国策でもあります。

理由3、LCC就航本数の増加

距離の離れた東南アジアからでも6〜7時間もあれば飛行機で日本に来ることができます。東アジアからなら、3時間前後です。アジア諸国から多くの日本行きの便が出ており、日本側でも観光客を誘致すべく様々な自治体がアジアからの便を誘致しています。本数も増加し関東・関西だけでなく日本の地方にも直接いける便が増えつつあります。

特に料金的に負担の少ないLCCの就航本数の増加が大きく、海外からの観光客にとって日本にいく選択肢は間違いなく増えています。日本の都市部だけではなく地方もインバウンドの成長を取りこむのが当たり前の時代になってきています。

2024〜2025年のLCC就航最新動向

  • アジア各国(ベトナム、フィリピン、インドネシア、タイ、マレーシア等)からのLCC増便 が継続
  • 中部国際空港、関西国際空港、新千歳空港、福岡空港、那覇空港、仙台空港 などのLCC国際線拡充
  • 地方空港(鹿児島、宮崎、小松、青森、函館、岡山、広島等)の国際定期便 も拡大
  • 韓国LCC各社(チェジュ航空、ティーウェイ航空、ジンエアー等) の対日路線が記録的水準
  • 中国LCCの対日路線回復 も2024年以降本格化

LCC路線の拡充により、訪日コストは大幅に低下しました。例えば韓国〜大阪・福岡間は往復2〜3万円台、台湾・東南アジア各国〜日本も往復3〜5万円台で利用可能になり、「ちょっと週末日本へ」という弾丸訪日の需要が拡大 しています。

理由4、日本に対する興味と関心

訪日旅行中における観光客の目的は、日本食や温泉、自然など、日本ならではのコンテンツを求めています。日本の歴史ある文化や最先端のテクノロジー、魅力的な観光スポットは外国人観光客を惹きつける力をもっています。日本は島国で独自の文化を育んできたため、同じアジア諸国の人から見ても個性的な建築物や独特の文化が数多あるはず。

最近は韓国と競合することも多いのですが、それでもアジア諸国の人にとって日本の魅力は健在です。観光だけではなく日本はアジア諸国の学生の留学先としても人気があります。また、仕事・学びの場としても日本は注目され、多くの人が日本にやってきています。そのため、日本はアジア諸国から様々な面で注目を集めていると言えるでしょう。

2026年現在の「日本への興味と関心」を支える3つのドライバー

  • K-POP・韓流ブームの双方向化:韓国国内での日本観光人気、日本国内での韓国コンテンツ人気が同時進行
  • SNSによる「映え」スポットの認知拡大:Instagram・TikTok・YouTube Shortsで日本の観光地・食文化・体験コンテンツが世界的に拡散
  • アニメ・マンガ・ゲームの「聖地巡礼」需要:人気作品の舞台となった地方都市への訪問が増加
  • 2025年大阪・関西万博効果:4月13日〜10月13日開催で外国人来場約350万人、大阪と関西の認知度が一気に上昇
  • 円安効果による「割安日本」の魅力:欧米豪・東南アジア中間層にとって、日本旅行が手の届く選択肢に

韓国人観光客が特に増えている現状を踏まえ、彼らの意思決定プロセスや魅力的な情報収集源を理解することは重要です。詳しくは、「**訪日韓国人集客の鉄則 – NAVERブロガーで9年間成功し続けているノウハウ公開**」の資料をご参照ください。当社が長年の経験から得た貴重なノウハウを、ぜひあなたのビジネスに役立ててください。**こちらからダウンロード可能です。

インバウンド市場のこれまでの成長

インバウンド市場の成長の理由は大きく分けて4つ:

  • 世界全体の海外旅行市場自体の成長
  • ビザの緩和
  • LCC就航本数の増加
  • 日本に対する興味・関心の高さ

この4つの理由がインバウンド市場にとって追い風になっています。それでは、これまでのインバウンド成長を具体的なデータで見てみましょう。

ここ15年で訪日観光客はどれぐらい伸びたのか?

2010年代前半は震災の影響もあり、訪日観光客の数は伸び悩みました。しかし2012年以降「訪日観光客」は増加に転じはじめ、2015年にはインバウンドがアウトバウンドを逆転したことでも話題になりました。

2020〜2022年はコロナ禍で激減 しましたが、2023年から本格回復2024年・2025年に過去最高を連続更新 という驚異的な回復力を見せています。

訪日外客数前年比備考
2012年約836万人増加トレンド開始
2015年約1,974万人+47.1%アウトバウンドを逆転
2018年約3,119万人+8.7%3,000万人突破
2019年約3,188万人+2.2%コロナ前のピーク
2020年約412万人-87.1%コロナ激減
2023年約2,506万人本格回復元年
2024年約3,687万人+47.1%コロナ前水準を超え
2025年約4,268万人+15.8%過去最多更新・万博開催

2025年は2012年比で 5倍以上の増加 であり、コロナ前2019年と比較しても +34% という他のアジア主要観光大国を凌駕する回復・成長を実現しています。

日本市場へのインバウンド取り組みで重要なポイントのひとつが、NAVERブログを活用した韓国人集客です。その成功のための具体的な戦略を学ぶためには、「**訪日韓国人集客の鉄則**」資料が参考になります。**こちらのリンクからダウンロード**してください。

今後のインバウンド市場はどれぐらい成長するのか?

近年、急激に拡大しているインバウンド市場ですが今後の展開はどうなるのでしょうか。今後の予想されることについてご紹介します。

インバウンドの今後|2030年6,000万人・15兆円目標へ

国土交通省の観光庁によると、政府は2030年までに訪日外国人旅行者6,000万人・消費額15兆円 を目標に掲げています。

2025年に 4,268万人・9.4兆円 を達成しており、目標達成に向けて:

  • 訪日客数:目標達成まであと約1,732万人(+40.6%)
  • 消費額:目標達成まであと約5.6兆円(+59.2%)

このペースであれば、2027〜2028年頃には消費額の方が先に目標達成する可能性もあります。

日本政府は観光資源の有効活用(迎賓館の開放、国立公園のブランド化)、ビザのさらなる緩和、観光産業の規制緩和、スムーズな出入国審査の実現、キャッシュレス環境への対応、多言語対応による情報発信、地方分散型インバウンドの推進 等、様々な後押しを進める見込みです。

国としての施策は多く実施されますが、日本のインバウンド業界がまずそれぞれ取り組むべきことは、訪日外国人観光客を「訪日ゲスト」としておもてなしすることで、日本を楽しんで好きになってもらうということです。

インバウンドの成長をビジネスに取り込むべき理由

インバウンドの成長は国策です。政府は2020年までに4000万人、2030年には6000万人の訪日外国人観光客を目標に掲げています。そして特に増加しているアジア諸国側も日本観光に大きな魅力を感じています。日本は少子高齢化が進み内需が縮小しがちですが、その分インバウンドの市場は大きく伸びており、今後も大きく伸びる見込みです。

世界的に旅行市場が伸びている中で、流れに取り残されず旅行先の選択肢として日本を選んでもらいリピートしてもらうためには、マーケティングや細かな施策をする前に、
・「訪日ゲスト」の目線に立ってどうしたら楽しんでもらうかということを考え抜くこと
・取り扱う商品や住む街などの魅力を理解し好きになる
この2つが必要になると弊社は考えています。

外国人観光客増加によって生まれる課題

2025年に訪日4,268万人・消費9.4兆円という記録的成長を遂げた日本のインバウンド市場ですが、急成長の裏側では 複数の課題 が顕在化しています。これらの課題を理解し対策することが、持続可能な観光立国への道筋となります。

課題1:オーバーツーリズム(観光公害)

訪日客の集中による地域住民の生活への悪影響です。特に深刻化しているスポット:

  • 京都(清水寺・嵐山・伏見稲荷):通勤通学の市バスが観光客で満員
  • 富士山周辺(河口湖・吉田口五合目):富士山「映え」スポットへの撮影者集中(コンビニ前の歩道撮影規制など対策実施済み)
  • 白川郷・宮島・銀閣寺:周辺道路の渋滞、ゴミ問題
  • 大阪・道頓堀・心斎橋:飲食店の予約難・混雑
  • 奈良公園・鎌倉:鹿・名所周辺の混雑

オーバーツーリズムの影響は、観光地のブランド毀損、地元住民の不満、観光体験の質低下など多面的な悪影響をもたらします。

課題2:多言語対応の遅れ

訪日客の出身国・地域が多様化する中、英語・中国語・韓国語に加えて、ベトナム語・タイ語・インドネシア語・スペイン語など多言語対応 が必須となっています。しかし、中小規模の店舗や地方自治体では多言語対応のリソースが不足し、機会損失が発生しています。

  • メニュー・案内表示の多言語化
  • スタッフの多言語対応(最低でも英語)
  • 多言語Webサイト・予約システム
  • 多言語SNS発信
  • 緊急時の多言語対応(医療・災害)

多言語Webサイト制作の詳細は インバウンド向け多言語Webサイト制作サービス で解説しています。

課題3:観光産業の人手不足

訪日客の急増に対し、ホテル・飲食店・観光バス・通訳ガイドなど観光産業の人手不足 が深刻化しています。コロナ禍で観光業を離れた人材が戻らず、人材確保が大きな経営課題となっています。

  • ホテル稼働率が上がっても、清掃・フロント・ベルが不足
  • 飲食店の調理・接客スタッフ不足
  • 観光バス運転手の高齢化と若手不足
  • 多言語対応可能な通訳ガイド不足
  • 観光地周辺の宿泊施設の人材確保困難

課題4:環境負荷と持続可能性

  • 観光地のゴミ処理・水資源消費・自然破壊
  • 交通機関のCO₂排出
  • SDGs時代に対応した「持続可能な観光(サステナブルツーリズム)」への移行が急務

課題5:地域間格差

訪日客が東京・大阪・京都・福岡などの主要観光地に集中する一方、地方・郊外への分散が進んでいない地域 も多数存在しています。地方の魅力発信が課題です。

インバウンド課題への解決策

オーバーツーリズム・多言語対応・人手不足などの課題に対し、行政・観光事業者が取り組むべき解決策をまとめます。

解決策1:オーバーツーリズム対策

  • 入山料・観光税の導入:富士山登山では2024年から1人2,000円の登山料を試行導入
  • 時間帯・人数の事前予約制:清水寺周辺、白川郷バスツアーなど予約必須化
  • 周遊ルート分散:「観光地巡り」型ではなく「滞在型・テーマ型」観光への誘導
  • 地方分散型観光の推進:北海道・東北・北陸・四国・九州地方への観光客誘致
  • 混雑情報のリアルタイム発信:観光客に空いている時間帯・場所を提案

解決策2:多言語対応の効率化

  • AI翻訳ツールの活用:DeepL、ChatGPT、Google Translate Liveなどで低コスト対応
  • 多言語Webサイト・SNSの整備:Webサイトの多言語化、SNSの多言語投稿
  • QRコード活用:多言語メニュー・案内をQRコードで提供
  • 音声翻訳デバイスの配備:ホテル・観光案内所での貸出
  • 多言語スタッフの採用:留学生・特定技能ビザ保有者の活用

解決策3:人手不足の解消

  • 特定技能ビザの活用:観光業の人材確保
  • DX化による業務効率化:チェックインの無人化、予約システムの自動化、清掃ロボットの導入
  • 多言語AIチャットボット:24時間の問い合わせ対応
  • 観光事業者間の連携:シェアスタッフ、繁忙期の人材融通
  • 若手育成と地域人材活用:高校・大学との連携、地元シニア層の活用

解決策4:持続可能な観光への移行

  • 環境配慮型施設の認証取得:Green Key、Sustainable Travel認証
  • 再生可能エネルギーの活用:ホテル・観光施設の電力転換
  • ローカル経済への還元:地元産品・地元雇用の積極活用
  • 観光客への啓発:ゴミ持ち帰り、現地ルールの周知

解決策5:地方分散型インバウンド推進

  • 地方空港・港湾の国際便誘致:地方からの直接訪日を可能に
  • 地方独自のコンテンツ開発:温泉・伝統工芸・食文化・自然体験
  • 多言語SNSによる地方発信:訪日インフルエンサーとの連携
  • 二次交通の整備:駅から観光地へのアクセス改善

地方インバウンドの具体的な誘致方法は 外国人観光客を誘致する方法とは?地方でもできるインバウンド成功戦略と事例集 で詳しく解説しています。

訪日外国人の消費動向|消費単価・購買行動の最新傾向

2025年の訪日外国人消費額は 9兆4,549億円 と過去最高を記録(前年比+16.4%)。1人当たりの旅行支出も上昇傾向にあり、「数」だけでなく「質」も伴ったインバウンド市場に進化しています。

1人当たり旅行支出の最新ランキング(2025年)

順位国・地域1人当たり支出特徴
1位オーストラリア約35万円長期滞在・スキー・体験型
2位英国約30万円長期滞在・文化体験志向
3位フランス約29万円長期滞在・食文化志向
4位米国約28万円中長期滞在・高級ホテル
5位中国約26万円買い物・体験消費の融合
6位ドイツ約25万円文化・自然体験志向
7位カナダ約24万円長期滞在・自然体験
8位シンガポール約22万円短期高単価・グルメ
韓国約8〜10万円短期・近距離・リピーター
台湾約13〜15万円短期・リピーター・買い物

注:金額は2025年通期速報値の概数

特徴

  • 欧米豪は 「数は少ないが単価が高い」 構造
  • 韓国は 「数は多いが単価は低い」(短期・近距離のためリピート消費)
  • 中国は 「数と単価のバランスが高い」 戦略的重要市場

費目別消費構成(2025年)

費目シェア前年比
宿泊費36.6%+26.7%
買い物代27.0%+7.2%
飲食費21.9%+18.4%
交通費10.8%+13.5%
娯楽サービス3.7%+24.1%

「コト消費」「体験消費」へのシフト:単純な買い物(モノ消費)から、宿泊・飲食・娯楽サービス(コト消費・体験消費)への重心移動が顕著です。

購買行動の3つのトレンド

トレンド1:高級ホテル・ラグジュアリー消費の拡大

円安効果で欧米豪の富裕層にとって、日本の高級ホテルが「相対的にお買い得」に。1泊10万円〜30万円のラグジュアリー施設の需要が拡大。

トレンド2:体験型消費の拡大

寿司握り体験、茶道体験、和服着付け、酒蔵見学、農業体験など、「日本でしか体験できないこと」への支出が大きく伸びています。

トレンド3:地方の体験への高単価支出

地方の温泉旅館、農家民泊、伝統工芸体験など、地方の体験コンテンツに対する支出も拡大。「東京・大阪での買い物」から「地方での体験」へのシフトが進んでいます。

詳しい消費動向データは 【2026年最新】インバウンド消費動向データで読み解く訪日外国人マーケティング戦略 でご覧いただけます。

インバウンド対策をすべき地域は?|2025年訪日客上位ランキングと地域別戦略

2024〜2025年で訪日インバウンド市場には 歴史的な構造変化 が起きました。長年トップだった中国を抜いて、2024年から韓国が訪日客全体首位 となっています。地域別の最新の優先順位と戦略を見ていきましょう。

2025年訪日客ランキングTOP5

順位国・地域訪日客数コロナ前比
1位韓国945.9万人+169%
2位中国909.6万人約95%
3位台湾676.3万人+118%
4位米国330.6万人+147%
5位香港251.7万人+103%

韓国(2024年から訪日客全体首位)

訪日客全体の最大顧客 となった韓国市場は、もはやインバウンド戦略の中核です。

  • NAVER攻略が最重要:韓国の検索エンジンシェア84%以上を占めるNAVERでのSEO・リスティング広告・ブログ施策
  • LCC路線とリピーター文化:仁川・釜山〜大阪・福岡が定番、年に複数回訪日するヘビーリピーターが多数
  • SNS横断戦略:NAVERブログを軸に、Instagram・YouTube・TikTokを補完的に活用

訪日韓国人インバウンドの詳細戦略は 訪日韓国人観光客向けインバウンドマーケティングの成功のコツは? もご参照ください。

中国(コロナ前水準への回復途上だが、消費単価は高水準)

中国はコロナ前2019年水準に未到達ですが、1人当たり消費単価は依然として高水準 で、戦略的重要市場です。

  • 中国ではネット規制があり、Google・Facebook・Instagram・YouTubeなどが使えない特殊な市場
  • 百度(Baidu)、微博(Weibo)、微信(WeChat)、RED(小紅書)、抖音(Douyin) などの中国独自プラットフォームが主流
  • ライブコマース・KOL(インフルエンサー)連携 が消費喚起に効果的
  • 「団体ツアー」から「個人旅行(FIT)」への移行が継続

中国インバウンドWebマーケティングについては 中国インバウンドWebマーケティング で詳しく解説しています。

台湾(リピーター比率が高い親日市場)

  • 1日2〜3便のLCC路線で日本各地へアクセス
  • Facebook・Instagram・Line が主要プラットフォーム
  • 親日・リピーター比率が非常に高い

欧米豪(数は少ないが単価が圧倒的に高い)

欧米豪からの訪日観光客は 1人当たり旅行支出が日本人観光客の2〜3倍 という高単価市場です。

2025年1人当たり旅行支出ランキング(速報値・概数)

  • オーストラリア:約35万円
  • 英国:約30万円
  • フランス:約29万円
  • 米国:約28万円
  • ドイツ:約25万円
  • カナダ:約24万円

欧米豪の旅行消費額が高くなる理由:

  • 経済力がある
  • 地理的に遠いため滞在日数が長くなる(平均10〜14日)
  • 高級ホテル・体験型消費を好む
  • 文化・自然体験への支出意欲が強い

マーケティング戦略

  • Google検索SEO・TripAdvisor・YouTube が主戦場
  • 多言語サイト・予約システムの整備 が必須
  • 富裕層向けには 「ラグジュアリー体験」「サステナブル観光」 が訴求軸

ASEAN諸国(次の成長市場)

ASEAN諸国(タイ、ベトナム、フィリピン、マレーシア、インドネシア等)からの訪日客は ビザ緩和とLCC増便で急成長中

  • 15〜34歳の若年層が人口の3割超
  • スマートフォン利用率が極めて高い
  • TikTok・Facebook・Instagram が主要プラットフォーム
  • レスポンシブWebデザイン、SNSマーケティングが効果的
  • ハラル対応(ムスリム向け) がインドネシア・マレーシア向けの差別化要素

訪日外国人の増加に関するよくある質問

Q1. 2025年の訪日客数はどれくらいですか?

2025年の訪日外国人旅行者数は4,268万3,600人で、過去最多を更新(前年比+15.8%)しました(出典:JNTO「訪日外客数(2025年12月推計値)」)。初めて4,000万人を突破し、コロナ前2019年(3,188万人)と比較しても約134%という高水準です。インバウンド消費額も 9兆4,549億円(前年比+16.4%)と暦年として過去最高を記録しました。

Q2. 最も訪日数が増えている国はどこですか?

2024年から韓国が訪日客全体首位(2025年945.9万人)となりました。長年トップだった中国(2025年909.6万人)を抜いた歴史的な構造変化です。続いて台湾(676.3万人)、米国(330.6万人)、香港(251.7万人)という順位になっています。特に 米国・カナダ・オーストラリア・フランスなど欧米豪市場の成長率 がコロナ前比+140〜180%と高水準です。

Q3. インバウンド対策をすべき優先地域はどこですか?

「数」を狙うなら 韓国・中国・台湾の主要3市場、「単価」を狙うなら 欧米豪市場、「将来性」を狙うなら ASEAN・インド市場 が戦略的に重要です。自社の商品・サービスの特性に応じた優先順位付けが必要です。例えば、ハラル対応可能な飲食・宿泊 ならインドネシア・マレーシア向け、高級ホテル・体験型コンテンツ なら欧米豪向け、コスメ・薬剤・ファッション なら韓国・台湾向けが効果的です。

Q4. 訪日外国人増加で起きている課題は何ですか?

主に5つの課題があります。①オーバーツーリズム(京都・富士山周辺・白川郷・大阪などの観光地集中)、②多言語対応の遅れ(特に中小事業者)、③観光産業の人手不足(ホテル・飲食・観光バス)、④環境負荷とサステナビリティ(CO₂排出・ゴミ問題)、⑤地域間格差(都市部と地方の格差)。これらの課題への対応が、持続可能な観光立国実現の鍵となります。

Q5. 2030年までの政府目標は達成可能ですか?

政府目標は 訪日6,000万人・消費15兆円。2025年実績の4,268万人・9.4兆円から、目標達成までは 訪日客数+40.6%、消費額+59.2% が必要です。現在の成長ペースが続けば、消費額目標は2027〜2028年頃に先行達成する可能性 があります。訪日客数6,000万人達成は、地方分散型インバウンド推進・ビザ緩和継続・LCC路線拡充・体験型観光コンテンツの開発などにかかっています。

まとめ

訪日外国人客増加の理由の主な理由は4つ
・世界の旅行市場の成長
・国のビザ緩和措置
・LCCの就航本数の増加
・日本に対する興味と関心
今後も日本政府は2020年には4000万人、2030年には6000万人の訪日観光客増加を目指す施策を実行する見通し。訪日ゲスト目線に立っておもてなしすることで日本のインバウンド業界を盛り上げてゆきましょう。

観光客増加に向けた施策への理解が深まったことでしょう。しかし、特に韓国市場はNAVERブログを最も効果的に活用する必要があります。どのようにブロガーと連携し、効果的に認知を拡大していくか、具体的なノウハウは弊社資料「**訪日韓国人集客の鉄則**」にまとめてあります。成長するインバウンド市場をビジネスに取り込むための追加情報を得るには**こちらをクリック**してダウンロードしてください。

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この記事を書いた人

株式会社 LIFE PEPPER 編集部

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