目次
【データで見る】大阪が訪日外国人に選ばれる理由(2026年版)
- 訪日外国人全体は過去最高を更新:2025年の訪日外客数は4,268万人(前年比+15.8%)で、初めて4,000万人を突破(出典:JNTO)。
- 大阪は東京と並ぶ二大訪問先:観光庁の2024年調査で、訪日外国人のおよそ半数が大阪府を訪問。訪問率・延べ宿泊者数ともに全国トップクラス。
- 来阪外国人も過去最高:大阪府を訪れた外国人は2024年に約1,464万人(2019年比+19%)と過去最高を更新。2025年はさらに上回る見込み(出典:大阪観光局)。
- 長期的な成長力:大阪はコロナ前からインバウンド観光客の伸び率が世界トップクラスとして国際的に評価されてきた都市。
- 万博レガシー:2025年の大阪・関西万博を経て、受入環境・知名度がさらに向上。
2018年度の訪日外国人消費動向調査で、大阪は訪問率が41.8%を記録し、1位になりました。外国人が良く訪れる都市と言えば東京や京都といったイメージがありますが、実は大阪がそれらの都市を抑え1位に輝いたのです。
数年前から大阪観光局主導で行われたインバウンド対策や、大阪の人間性、食べ物などがその人気の理由と言われています。この記事では、大阪が外国人に人気の理由を詳しく解説していきます。
大阪は訪問率1位
外国人の日本の観光先と言えば東京や京都を思い浮かべる人が多いですが、大阪は長年、訪問率・宿泊者数ともに東京と並ぶ二大訪問先として外国人に選ばれ続けています。観光庁の2024年調査では、訪日外国人のおよそ半数が大阪府を訪れており、延べ宿泊者数も東京に次ぐ全国2位の規模です。
訪日外国人全体も急拡大しています。2025年の訪日外客数は4,268万人(前年比+15.8%)と過去最高を更新し、初めて4,000万人を突破しました(出典:日本政府観光局〔JNTO〕)。これはコロナ前ピーク(2019年・約3,188万人)を大きく上回る水準です。
大阪が選ばれる背景には、ビザ緩和・LCC(格安航空)路線の拡大・円安といった全国共通の追い風に加え、大阪ならではの食文化・人情・回遊しやすさがあります。実際、大阪はコロナ前から「インバウンド観光客の伸び率が世界トップクラス」の都市として国際的にも注目され、ニューヨーク・タイムズ紙の「行くべき場所」に選ばれるなど、海外メディアからの評価も高い都市です。
大阪への訪日外国人が多くなった背景

大阪への訪日外国人が増えた背景には、2025年に開催された大阪・関西万博と、それに合わせて進められた都市再開発があります。万博開催を見据えて、梅田エリア(うめきた2期)をはじめとする駅周辺の再開発が進み、受入環境が大きく向上しました。近代的なビルを建てるだけでなく、昔ながらの「大阪らしさ」を残した街づくりをテーマにしている点が特徴です。
そのため、整然とした都市をイメージして訪れた外国人にとって、大阪の街並みには独特の親しみやすさがあります。2回目・3回目とリピートしたくなるような、東京では体感できない雰囲気づくりを大切にしているのです。万博を経て知名度と受入基盤が一段と高まったことは、万博後のインバウンドにも好影響を与えています。
2025年大阪・関西万博後の動向(来阪者数の変化)
2025年4月〜10月に開催された大阪・関西万博は、大阪のインバウンドに大きなインパクトを与えました。ここでは、万博前後の来阪者数の動きと、万博後の見通しを整理します。
万博前から続いていた過去最高ペース
- 大阪府を訪れた外国人は2024年に約1,464万人で、コロナ前の2019年(約1,231万人)を19%上回り過去最高を更新(出典:大阪観光局)。
- 2025年上半期(1〜6月)だけで約848万人と、上半期として過去最多を記録。大阪観光局は2025年通年では目標の1,500万人を大きく上回る「1,760万人」を記録し、二年連続で過去最高を大幅に塗り替えました。
万博による押し上げと「万博後」の論点
- 万博には多数の外国人来場者が見込まれ、来阪需要を押し上げました(万博の外国人来場想定は約200万人規模)。出典:日本国際博覧会協会
- 一方で重要なのは**「万博後にこの勢いを維持できるか」**です。大阪観光局は万博を一過性で終わらせず、**2030年以降「アジアNo.1の国際観光文化都市」**を目指すロードマップを掲げ、高付加価値コンテンツの充実や広域連携(京都・奈良・兵庫など関西全体での回遊)を進めています。
- 万博で整備された交通・宿泊・受入インフラは、**万博後のレガシー(資産)**として継続的にインバウンドを支えると見込まれます。
万博は「ゴール」ではなく「飛躍のステップ」と位置づけられており、万博後も大阪のインバウンドは高水準で推移すると各種見通しが示しています。
大阪が取り組んでいる3つのインバウンド対策

大阪万博の開催に備えて、大阪ではインバウンド対策が実施されるようになりました。大阪が取り組んでいるインバウンド対策は以下の3つです。
- 多言語化の強化
- 無料Wi-Fiの設置
- クーポンの配布
これらの対策によって外国人が訪れやすくなっているのでしょう。それでは、順に説明します。
大阪が誇る多言語化対策や、その他インバウンド戦略の更なる情報を探しているなら、「訪日韓国人集客の鉄則 – NAVERブロガーで9年間成功し続けているノウハウ公開」をチェックしてみてください。インバウンドマーケティングの成功事例が詰まっています。
多言語化の強化
大阪では、外国人が活動しやすいように多言語対応に力を入れています。商品説明の表記はもちろんですが、大阪は対人販売が特徴なので、外国語を交えたコミュニケーションへの意識が高いです。とある商店街では、組合が英会話教室を開催して接客に英語を使えるようにするなど、多言語対応への努力が行われています。
実際に言葉を交わしてコミュニケーションを取ることで、外国人の中には親しみを感じる人もいるかもしれません。集客や売上アップにもつながるので、インバウンド対策の中でも接客の多言語化はマストと言えるでしょう。
無料Wi-Fiの設置
無料でWi-Fiが使えるようにしている点もインバウンド対策として有効です。インターネットの普及により、スマホで外国にいてもさまざまな情報を得られるようになりました。ネットがつながらなければただの機械になってしまうので、外国人に来てもらうにはどこでも利用できるようにWi-Fiの設置は必須でしょう。
大阪では、1万店以上のお店がWi-Fi無料になっているので、外国人が情報を集めやすくなっていることも多くの人から評価されている理由なのではないでしょうか。
クーポンの配布
大阪では積極的に外国人に対してクーポンを配布しています。クーポンを配布することで、大阪での消費を促すことができるので、大阪でショッピングを済ませようとする外国人が多いのも納得できますね。
訪日外国人は夜遅くまで観光を楽しみたいという人が多いので、夜間営業のお店のクーポンを配布するなど、外国人満足度を高める取り組みをしています。日本ではナイトタイムエコノミーがまだ普及していないので、夜遅くまで遊べる施設が多い大阪が、観光地として選ばれているのでしょう。
大阪の4つの魅力

ここでは、訪日外国人から評価されている大阪の魅力について紹介します。
今回紹介する大阪の魅力は以下の4つです。
- 大阪人の温かさ
- 食べ物が外国人の好みに合う
- 旅行の拠点にしやすい
- 空港が近い
外国人から大阪が人気なのは、大阪の魅力に惹きつけられる人が多いからなのでしょう。外国人から好まれる理由を踏まえて順に説明します。
大阪人の温かさ
大阪の魅力の1つが大阪人の温かさです。
大阪に住む人は相手が外国人であっても気軽に話しかける傾向があります。言葉が通じなくても身振り手振りでなんとかコミュニケーションを取ろうとする姿勢が外国人から好印象なのです。
東京では言葉が通じない外国人に対して消極的に接する傾向があり、お世辞にも上手とは言えない英語を使うことを恥ずかしいと思う人も多いのではないでしょうか。大阪人の相手が誰であれ動じずに向かっていく姿勢が、外国人からも話しかけやすい雰囲気にしているのでしょう。
大阪のような多言語対応を成功させるための戦略を学びたい方は、私たちの資料「訪日韓国人集客の鉄則 – NAVERブロガーで9年間成功し続けているノウハウ公開」をご覧ください。実用的なアドバイスであなたのビジネスに役立つかもしれません。
食べ物が外国人の好みに合う
大阪の食べ物は外国人の好みに合うのではないでしょうか。
日本にはさまざまな伝統・文化料理がありますが、特にたこ焼きやお好み焼きなどの大阪の粉モノは外国人から好まれる傾向があります。日本料理と言えば一般的に米を主食としたものが多いですが、米を主食としている外国人は限られているので、日本料理が口に合わない人も多いでしょう。
外国ではパンやパスタなどの小麦粉を原料とする主食が多いので、大阪の粉を主食とする食文化が受け入れられることが多いのです。食感や口当たりが本来食べている料理に近いため、大阪の食べ物は外国人から好まれる傾向があるのではないでしょうか。
旅行の拠点にしやすい
拠点にしやすいなど大阪の街並みも外国人から人気を集めている理由の1つです。
「大阪への訪日外国人が多くなった背景」でも紹介しましたが、日本の近代的なイメージとは異なる都市開発に力を入れているため、外国人に興味を持ってもらいやすくなっています。また、梅田周辺には高級志向のホテルや長期滞在型の格安ホステルなどが混在しており、長期滞在の拠点にしやすいのでしょう。
一般的に富裕層であればリゾート地に、節約層であれば地方に拠点を置きますが、大阪はどちらの旅行客にも対応することができます。旅行の拠点にするだけでなく、大阪内にも歴史的な観光スポットが混在しているので、大阪だけでも旅行を楽しむことができるのです。
空港が近い
LCCが普及した今、関西国際空港が近いことも大阪を訪れる外国人が増えている理由です。
関西国際空港から南海難波駅まで電車で約45分で到着します。乗り換えが必要ないので、慣れない土地を訪れる外国人からすると安心なのかもしれませんね。ちなみに、大阪を訪れた外国人は一番先に難波を観光することが多い傾向があります。
欧米/アジア/東南アジアの観光客が大阪に求めるもの
同じ「訪日外国人」でも、出身地域によって大阪に求めるものは異なります。客層別のニーズを押さえることが、インバウンド施策の精度を高めます。
東アジア(韓国・台湾・香港・中国)
大阪の最大の集客源です。2025年の訪日客は韓国・中国・台湾が上位を占めました。近距離・リピーター・コト消費が特徴で、たこ焼き・お好み焼きなどの食(グルメ)、ドラッグストアや家電などのショッピング、ユニバーサル・スタジオ・ジャパンなどのエンタメへの関心が高い層です。SNS(特に韓国はNAVER、中国はREDやWeChat)での情報収集が活発で、口コミ・レビュー対策が効きます。
欧米豪(米国・英国・フランス・豪州など)
滞在日数が長く、1人あたり消費額が高いのが特徴。歴史・文化・本物の体験(オーセンティシティ)を重視し、大阪城などの歴史資源、食べ歩き、日本文化体験に加え、大阪を拠点に京都・奈良へ足を延ばす広域周遊を好みます。英語での情報発信・多言語サイト・体験コンテンツの充実が刺さります。
東南アジア(タイ・ベトナム・フィリピン・インドネシア・マレーシアなど)
急成長中の市場で、2025年も多くの国で過去最高を更新。家族・グループ旅行、SNS映え、ショッピングへの関心が高く、**ムスリム対応(ハラル・礼拝スペース)**やベジタリアン対応が満足度を左右します。Facebook・TikTok・Instagramでの発信と相性が良い層です。
共通して効く打ち手
- 多言語対応+キャッシュレス決済の徹底
- SNS・口コミ(UGC)対策とMEO(Googleマップ)最適化
大阪単独ではなく関西広域での回遊提案(滞在の長期化・消費単価アップ)
大阪の人気スポット トップ10(2026年最新)
訪日外国人に人気の大阪の定番&最新スポットを紹介します。エリアの回遊設計やインバウンド施策の参考にどうぞ。
- 道頓堀・心斎橋 — グリコ看板・食べ歩き・ショッピングの大阪定番。外国人の回遊密度が最も高いエリア。
- ユニバーサル・スタジオ・ジャパン(USJ) — アジア最大級のテーマパーク。リピーター需要も強い。
- 大阪城・大阪城公園 — 歴史・文化を求める欧米層に特に人気。
- 新世界・通天閣 — 串カツとレトロな街並みで「ディープな大阪」を体感。
- 黒門市場 — 「大阪の台所」。食べ歩きグルメの聖地として外国人に定着。
- 梅田(うめきた/グランフロント周辺) — 万博を機に再開発が進んだ玄関口。ショッピング・宿泊の拠点。
- 海遊館 — 世界最大級の水族館。ファミリー層に人気。
- 大阪・関西万博のレガシー施設(夢洲エリア) — 万博後の再開発・IR動向とあわせて注目。
- 天王寺・あべのハルカス — 日本一級の高層ビルからの眺望と、天王寺動物園・新世界への回遊。
- 住吉大社・四天王寺など歴史社寺 — 体験・文化志向の層に響く定番。
大阪は「都心の繁華街(ミナミ・キタ)」「歴史(大阪城・社寺)」「エンタメ(USJ・海遊館)」がコンパクトに揃い、1都市で多様な体験ができるのが強みです。
大阪のインバウンドに関するよくある質問(FAQ)
Q1. 大阪と東京、訪日外国人に人気なのはどちらですか?
どちらも訪日外国人の二大訪問先で、観光庁の2024年調査では東京・大阪ともに訪日外国人の約半数が訪問しています。延べ宿泊者数では東京が全国1位、大阪が2位です。傾向として、東京は初訪日・ビジネス・首都圏観光の拠点、大阪は食・エンタメ・関西広域周遊(京都・奈良)の拠点として選ばれており、多くの旅行者が東京と大阪の両方を訪れる「ゴールデンルート」を組んでいます。どちらが上というより、役割が異なる二大都市と捉えるのが実態に近いといえます。
Q2. 関西の中で、なぜ大阪に観光客が集中するのですか?
主な理由は次の通りです。①関西国際空港という玄関口(難波まで乗り換えなし・約45分)で関西の入口になっている、②宿泊・交通・飲食のインフラが集積し滞在拠点にしやすい、③道頓堀・USJ・大阪城など回遊しやすいスポットが密集、④食べ歩きグルメなど「大阪ならでは」の体験が外国人に刺さる、⑤京都・奈良・神戸へ日帰りで行ける関西周遊のハブである、という5点です。多くの旅行者が大阪を拠点に関西全体を周遊するため、結果として大阪への滞在・訪問が集中します。
本記事のデータ出典(一次情報)
本記事の統計は、以下の公的機関・公式調査の一次情報に基づいています。
- 日本政府観光局(JNTO)訪日外客統計 — 訪日外客数の最新推計値
- 観光庁「インバウンド消費動向調査」 — 都道府県別訪問率・消費額
- 大阪府「観光統計調査」 — 来阪外国人旅行者数
- 大阪観光局(公益財団法人)発表資料 — 来阪外国人数の推計・目標
まとめ
大阪のインバウンド戦略についてもっと深く知りたい方は、当社が提供する詳細な資料「訪日韓国人集客の鉄則 – NAVERブロガーで9年間成功し続けているノウハウ公開」も役に立つでしょう。
大阪は外国人から人気の都市で、東京や京都を抑えて外国人訪問率1位を獲得しました。大阪全体がインバウンド対策に取り組み、外国人をもてなそうとする姿勢を共有しているからこそなのでしょう。
人間性や食文化、滞在環境など外国人からすると好ましい条件が揃っているのも、大阪が外国人から好まれている理由です。もし、インバウンド対策の実施を検討している企業や地域があれば、大阪の外国人対する姿勢を参考にすると良いでしょう。
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