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韓国はデジタル先進国として知られ、SNSの普及率も非常に高い国のひとつです。企業が韓国市場で成功するためには、適切なSNSプラットフォームを活用し、ターゲット層に合わせたマーケティング戦略を展開することが不可欠です。
本記事では、韓国で人気のSNSランキングやユーザーの特徴、マーケティングの成功ポイントを詳しく解説します。インターネットの利用状況についても言及していますので、気になる人はぜひ内容をご確認ください。
韓国で人気のSNSランキングTOP5

韓国では独自のSNS文化が発展しており、プラットフォームの利用傾向も他国とは異なります。2025年の最新データをもとに、韓国で人気のSNSをランキング形式で紹介します。
第1位:カカオトーク(KakaoTalk)
カカオトークは、韓国国内で最も利用されているメッセンジャーアプリです。単なるチャットツールではなく、企業向けのマーケティングツール「Kakao Business」も提供しており、公式アカウントや広告配信が可能です。
2010年にIWILAB社によってリリースされ、長年の改善によって今では韓国ではなくてはならないほどの、国民的SNSへ成長しました。カカオトーク(KakaoTalk) の月間MAUは、2025年の1月時点で4,890万人で、韓国の総人口のうち94.7%を占めます。(※)
スマートフォンやタブレットで無料メッセージと無料通話を利用できるため、利便性の高さと馴染みやすさから人気となっています。
第2位:You Tube
Googleが提供する動画共有サービスのYouTubeは韓国でも人気です。従来のテレビと異なり、自分のタイミングで好きなコンテンツを選択できることから、テレビ代わりに日々活用しているユーザーが多く存在します。
2025年初めの韓国におけるYouTubeユーザー数は4,340万人にいると報告されています。(※)これは総人口の84.0%を占めています。
また、インターネットのインフラが早くから整っていた韓国では、比較的高齢層と言われる50代でも、積極的にYouTubeを利用している点が特徴的です。
第3位:Instagram
2025年初め、韓国におけるInstagramのユーザー数は2,360万人でした。また、Instagramの広告リーチ割合は全人口の45.7%に相当します。(※)
InstagramはFacebookによる買収をきっかけに大きく成長した画像共有SNSで、Facebookと連携出来る点が強みの一つでしょう。
また、韓国におけるInstagramの潜在的な広告リーチは2024年1月から2025年1月の間に20万(+0.9%)増加した報告もあり、今後も伸びしろがあるSNSといえます。
第4位:Facebook
2004年にリリースされたSNSは韓国でも多くのユーザーが登録しています。月間利用人数は世界で23億人以上と言われ、2025年初めの時点でのFacebookの韓国ユーザー数は775万人となっています。(※)
Facebookが他のSNSと異なる点は、実名登録が必須な点でしょう。そのため、ビジネス利用されるケースも多く見られ、企業や著名人がフェイスブックページと呼ばれるアカウントを作成し、メッセンジャーアプリやライブ配信を使って、告知や販促を行う機能も搭載されています。
第5位:TikTok(ティックトック)
TikTokは、ショートムービーを共有するプラットフォームで、韓国でも若年層を中心に急速に普及しています。全世界での月間利用者数は約16億人とされており、韓国国内でもその影響力は増しています。
2025年初めの時点で、TikTokの韓国におけるユーザー数は718万人です。また、韓国におけるTikTokの広告リーチ数は、2024年から2025年までの1年間に23.1万(+3.3%)増加したという報告もあります。(※)
特に、韓国のZ世代を中心に急成長しており、ショート動画を活用したマーケティングが活発です。特にバイラル効果を狙ったキャンペーンに適しています。
韓国でのインターネット利用状況&SNS事情は?

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韓国はいち早く高速インターネットインフラを構築し、世界に先駆けてインターネット社会を形成しました。国民の殆どがスマホやインターネットを使いこなすデジタル先進国です。
アメリカと並んで次世代通信規格の5Gサービスをスタートさせたことで話題になりました。日本では検索エンジンを使って調べる方法が主流ですが、韓国ではSNSやブログサービスを中心に情報収集を行う傾向があります。
世代別のSNS利用傾向
韓国では引き続き、カカオトークなど、韓国でシェアを締めているアプリの人気がありますが、国産アプリだけでなく、FacebookやInstagramなど、世界で人気のアプリのユーザー数も増加中です。世代別のSNS利用状況は以下の通りです。
- 10代〜20代: Instagram、TikTok、YouTubeを積極的に利用
- 30代〜40代: KakaoTalk、Facebook、YouTubeを重視
- 50代以上: KakaoTalkとYouTubeが主流
若年層をターゲットとするならTikTokやInstagramを活用したほうが成果が得られるでしょう。40代以上をターゲットとする場合、依然としてカカオトークの活用が有効です。
韓国人のインターネットの利用時間
インターネット先進国と言われて久しい韓国のインターネット利用時間を調べてみました。Kepiosの分析によると、韓国のインターネットユーザーは、2022年11月の時点で5029万人を突破しました。
普及率は98%です。ほとんどの地域にくまなく通信インフラが網羅されていることがわかります。
16歳から64歳のネットユーザーを対象とした調査にて判明したインターネットの平均利用時間は、5時間29分。
スマホの利用時間と共に大きなウエイトを占めていることがわかります。もはや韓国では、日本以上にインターネット抜きでは語れない国となっています。
韓国のソーシャルメディアユーザー数
Kepiosの分析によると、韓国のソーシャルメディアユーザーは2025年1月の時点で4890万人となりました。このユーザー数は、人口の94.7%に相当します。
2024年から2025年間のユーザー増加率は1.2%。約60万人が新たにソーシャルメディアユーザーとなっています。
インターネット先進国の韓国でも、ソーシャルメディアユーザーの伸びしろはわずかに残している状況です。
韓国のSNSシェアについて

韓国は中国やロシアと同じように、Googleが検索エンジンのシェアを獲得できていない国です。yahooも2012年でサービスを終了しています。韓国では国産の検索エンジン「NAVER」のシェアが70%超のシェア率を誇っています。
NAVERは検索エンジンの機能を基本として、yahooのような情報ポータルサイトの機能も持ち合わせている点が特徴です。独自設計のため、綿密なSEO施策を取るのは難しくなっています。
国産アプリの強さはSNSアプリにも顕著に現れており、メッセージアプリのカカオトークが圧倒的なシェアを誇っています。InstagramやFacebookのユーザーは拡大中ですが、現状ではまだまだカカオトークのユーザーが多い状況です。
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今韓国で注目の「BAND」とは?

BANDは韓国NAVERの子会社「キャンプモバイル」が運営するSNSとしてスタートしましたが、2018年NAVERに吸収合併されました。キャンプモバイルはカメラアプリのSNOWをリリースした会社でもあります。
「バンドで一つに束ねる」という意味合いからBANDと名付けられ、当初は大学生のいろいろなコミュティに向けてアプリが最適化されていきました。その後、次第に小規模コミュティからの人気を獲得し、学校名を入力して同級生を探す「同級生探しの機能が実装されます。
BANDは大きくユーザー数を伸ばし、現在ではビジネスコミュニケーションツールとしても利用されるようになりました。当初はクローズド型コミュニティとして特定の人だけを招待してコミュニケーションを取るツールでしたが、公開、非公開の選択ができるオープン型SNSへと進化を遂げ、多くのユーザーの獲得に成功したのです。
LINEとはどう違う?
LINEとBANDは同じNAVERが運営するSNSですが、機能として異なる点は以下の2つです。
- LINEは個人間での非公開コミュニケーションツール
- BANDはグループごとのコミュニケーションに最適化
LINEのグループトークは、メンバー同士で非公開コミュニケーションを行う場所です。仲間になるにはID交換や招待が必須となっています。
一方でBANDは、ID交換がいらず非公開コミュニティでなければ基本的にすべての人へ公開されます。検索機能を使ってコミュニティに参加したり、勉強や仕事など、それぞれの目的に合わせてBANDを新設し、メンバーを集めたりすることも可能です。
写真やスケジュール管理、トーク履歴を探す時に、わざわざ履歴を遡る必要がない点も人気のポイントです。
韓国SNSマーケティングを成功に導く3つのポイント

韓国でマーケティングを成功させるには、韓国特有のSNS事情を正しく把握することが重要です。韓国SNSを活用したオンラインマーケティングの成功には、以下3つのポイントを抑えておきましょう。
①韓国のネットユーザーの嗜好や特徴を把握する
韓国のネットユーザーの特徴は、幅広い世代がスマホやインターネットを使いこなしている点です。2018年の調査では、60歳代のインターネット利用率は9割近くに及ぶというデータも出ています。
以前は、Googleなど検索エンジンでの検索が一般的でしたが、最近ではSNS検索が主流になりつつあります。その中でも韓国では、YouTubeを使った検索が盛んです。特に若年層では、YouTube検索の傾向が強くみられる点も特徴的です。
また、韓国のユーザーはトレンドに敏感で、新しいコンテンツへの反応が早い傾向があります。特に「口コミ文化」が強く、インフルエンサーや友人の意見を重視するため、企業のSNS戦略にも影響を与えます。
②人気のあるSNSで自社アカウントを効果的に運用する
韓国であらたにビジネスを始めたい場合、韓国でよく利用されている人気のSNSでアカウントを開設しましょう。世代によって利用されているSNSに違いがあるため、ターゲット層に合ったSNSを選び、SNSごとに適したコンテンツを作成することが重要です。
例えば、Instagramではビジュアルを重視した投稿が有効で、YouTubeではストーリー性のある動画コンテンツが人気です。
SNSを上手く活用できれば、多くの世代へ効率よくアプローチできるでしょう。
③韓国人インフルエンサーを起用する
韓国では、インフルエンサーの影響力が非常に強いです。特にYouTubeやInstagramのインフルエンサーを活用したマーケティングは、ブランドの認知拡大や売上向上に効果的です。
特に韓国マーケットに新規参入する場合、なおさらインフルエンサーの力が必要となるでしょう。インフルエンサー起用の成功事例など、事前によく調べて、商品にマッチするインフルエンサーへオファーしましょう。
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関連リンク:【2023年版】韓国で活躍するインフルエンサーをご紹介!強みや起用のポイントは?
韓国でのWEBプロモーションを成功させるための戦略

韓国でのWEBプロモーションを成功させるためには、現地の文化やユーザーの特性を理解し、それに基づいた戦略を立てることが重要です。以下は、韓国市場でのWEBプロモーションを成功させるための具体的な戦略です。
①モバイルファーストを意識した戦略
韓国ではモバイルインターネット利用が主流であり、インターネット利用時間の約半分がモバイルデバイスで行われています。このため、WEBプロモーションにおいてはモバイルファーストのアプローチを採用することが重要です。
戦略としては以下のようなことを試してみるといいでしょう。
具体的な戦略:
- レスポンシブデザイン: ユーザーがスマートフォンやタブレットで快適に閲覧できるように、WEBサイトやランディングページはレスポンシブデザインを採用します。
- モバイル専用キャンペーン: モバイルデバイスに特化した広告やコンテンツを作成し、例えばアプリダウンロード促進キャンペーンやモバイル限定クーポンなどを提供することで、モバイルユーザーの関心を引きます。
- 高速な読み込み時間: 韓国のユーザーはウェブサイトの読み込みが遅いとすぐに離脱してしまうため、ページの読み込み速度を最適化することが重要です。画像や動画の圧縮、キャッシュの利用、CDN(コンテンツ配信ネットワーク)の活用が推奨されます。
②SEOとSEM戦略の重要性
韓国のインターネットユーザーは、特定の情報を探す際にGoogleよりも韓国の検索エンジン「NAVER」や「Daum」をよく使用します。このため、韓国市場向けにSEO(検索エンジン最適化)やSEM(検索エンジンマーケティング)の戦略を立てる際には、これらのローカル検索エンジンを考慮に入れる必要があります。
具体的には、以下を参考にすると良いでしょう。
具体的な戦略:
- NAVER SEO: 韓国の検索エンジンでは、SEOのアルゴリズムがGoogleとは異なります。特に、ブログやニュース記事、Q&Aコンテンツが検索結果に強く影響を与えるため、NAVERブログやNaver Cafeにコンテンツを投稿してSEO効果を高める方法が有効です。
- ローカルキーワードの最適化: 韓国のユーザーが実際に検索するローカルなキーワードに焦点をあてたコンテンツ作成が必要です。また、韓国語でのキーワードリサーチをしっかり行い、ターゲット層が使用するフレーズを把握することが成功への鍵となります。
- 有料検索広告: NAVERやDaumでの有料検索広告(PPC広告)は、韓国市場での認知度向上に効果的です。ターゲットユーザーに合わせた広告設定を行い、予算に応じてキャンペーンを展開します。
③インフルエンサーを活用したプロモーション
韓国ではインフルエンサーの影響力が非常に大きいです。特に、K-POPや韓国ドラマなど、韓国のエンタメ文化が世界中で人気を集めていることを受けて、インフルエンサーを活用したプロモーションが非常に有効です。
具体的な戦略:
- インフルエンサーとのコラボレーション: 自社の商品やサービスに関連する分野のインフルエンサーとコラボレーションを行い、SNSでの露出を増やします。インフルエンサーに製品を紹介してもらったり、プロモーションを通じてエンゲージメントを高めたりすることで、信頼性と認知度を向上させます。
- SNSを活用したキャンペーン: インフルエンサーと共にSNS(Instagram, YouTube, TikTokなど)でキャンペーンを展開することで、ターゲット層に直接アプローチできます。例えば、インフルエンサーによる「製品レビュー」や「利用シーンの紹介」などを行い、フォロワーに自然にブランドを知ってもらいます。
- ライブ配信: インフルエンサーと共にライブ配信を行うことで、リアルタイムでのエンゲージメントを促進できます。これにより、視聴者とのインタラクションが増え、製品やサービスへの興味を引きます。
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まとめ

韓国でSNSマーケティングを成功させるためには、ターゲット層に適したプラットフォームを選び、適切な戦略を実行することが重要です。特に、インフルエンサーを活用したプロモーションや、韓国独自の検索エンジンを考慮したSEO対策が成功のカギとなります。
韓国市場に進出を検討している企業は、最新のSNSトレンドを把握し、効果的なマーケティング戦略を立てることが求められます。
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